4月 25 2012

「息も出来ない」と
「ミレニアム3部作(ス版)」をみたよ

ちょっと読んでない間に「クレイモア」の展開がアツくなってた。

最終決戦ktkr…?


すいません、ちがう、今日は映画の記事なんでした。



「誰も知らない」by是枝裕和監督とタイトルが似てる。

ヨニ役の女の子が谷村美月にしか見えない。

などという戯言はともかく。


私はぜんぜん韓流ファンじゃないし、特別に興味があるわけではないんだけど、

むかしっから韓国の映画って時々びっくりするほど面白いものがでてくるので、

その辺りは抜かりなくチェック。

隣国だけど、徴兵制だったり、戦時下だったり、大陸とつながっていたりするから、

日本と似ているようで微妙に色の違う映画が出てくるのが興味深いところ。


これも自主制作の低予算の、まあいうたらチンピラ映画で、

日本でもこういったアウトローと少女の映画っていうのはあると思うんだけど、

ちょっと独特でした。なんだろ、濃いっていうのか…。

いろんなものを秘める美学とか全然ないよねみたいなw

にっちもさっちもいかない現実があって、逃れることも出来なくて、苦しい。

生きるための表現として暴力しか知らない。

コミュニケーションの方法すら暴力以外を知らない。

後に惹かれあう女子高生(この子の状況も色々悲惨である)ヨニですら、

初対面の時ぶん殴ってるんだぜwww

そういうどチンピラ・サンフンの悲劇的な物語。


終止まあ題名の通りの、息苦しい話なんだけど、だけどこの映画、

根底の部分はすごい真っ当な感じがする。

根底にはすごく真っ当な、

暴力は解決手段じゃない。ただ連鎖するだけなんだぜ。みたいな価値観とか、

わかっていてもそれ以外出来ない人間の哀しさとかそういうのがみっちりなので、

またそれが息苦しさ倍増させてるという。

監督兼脚本兼主演のヤンさんのチンピラらしいチンピラっぷりが

なんともいえない味わいです。


でもってもう一個はこれ。↓



こないだ、フィンチャーのこれみたので、

じゃ本国(スウェーデン)版見るかと思って見た3部作。

こちらのリスベットたんは、ガチムチでした…。や…まあわかるんだけども。

乳もね、(また乳の話かw)筋肉でしたよ…。たしかに小柄でちっぱいではありますけれども‥。

原作だとほんとに、子どもみたいな華奢な女っていうイメージなんだけども、

現実のところ、あれだけ色々立ち回れて、男と渡り合える(渡り合う意思がある)んだから、

これが正しいといわれればそりゃそうだな…っていう。。

でもお顔立ちとか、ツンツンぶりとかはこちらの方がイメージに近いかもしれません。


こちらは3部作で、あちら(フィンチャー版)は1だけなので

単純に比べることはなかなか出来ませんが、こちらを見ると、

フィンチャーの上手いところがよくわかる部分も多い。

フィンチャー版で、事件後にリスベットがお金ちょろまかすあれこれとか、

あとなにより、ミカエルにクリスマスプレゼントを買って、結果渡さないところが

ちゃんとあったことは、こっちを見るとすごく評価できると思いました。

あれは意外に重要なエピソードと思うの。特に3部作にするのならなおさら。


逆にこっちのスウェーデン版のいいところはまずやっぱり言葉が不自然じゃないw。

あとプレイグが(特に3作目では)大活躍です。それはよかった。

2〜3にかけては登場人物がわさわさふえるのですが、

それはやっぱり苦労しているなあっていう感じでした。

削れるところは削って、なんとか。というかんじ。

原作読んでいても、「あれ、この人なんだっけ?」という感じに。

まあ、映画はむずかしいよね。

でも3部作ならではのボリューム感はありました。まあ満足。

あー、編集部のクリステル・マルムがADでもなければゲイっぽくもなかったのが

個人的には不満足だけどね!w



ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 [DVD]

ミレニアム2 火と戯れる女 [DVD]

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 [DVD]

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3月 8 2012

ドラゴン・タトゥーの女をみたよ

風が強く吹いて、雨が降ってはやんで、段々あたたかい日の数が増えて春になりますね。

春になると人に会う気力がわいてきます。ちょっとアグレッシブになる。

冬の間は一人でちんまりと行動範囲狭い感じで生きていますw


で、そんな冬の終わりに見たこちら。

ドラゴン・タトゥーの女

もうあちらこちらでさんざん話題ですが、オープニングが鼻血ものにかっこええ。

あそこだけで1000円分の価値がある‥は言い過ぎかもだけど。

あそこの部分だけDVD欲しいw

音楽はLed Zeppelinの「Immigrant Song」のカバーですよ。

「移民の歌」はミレニアムシリーズのテーマとしては最適だと思うわー。


で、本編ですけど。

これまたいつもの私のパターンで、原作読む→映画見るなので、

「おーけっこう原作に忠実だな…しっかし詰め込んだねえ」とか思いながら

答えあわせ的に見てたけれど、どうだろう、

ストーリー的にはちょっと中だるみするかもしれないな、

隣のおばちゃん真ん中へん、ねてたし…w


そういえば見に行った日はね、レディースデーだったわけですよ。

8割女性。そんな中で、けっこうがっつりレイプシーンとか見守るわけですよね。女の集団が。

なんだろう、みんな静かーにみてるのに、立ちのぼる『この男死ね!』みたいな無言のオーラがねw

そして、リスベットががっつり仕返しをするのも、同様に見守るわけですが、

『いけ!もっとやれ!殺せ!』みたいな無言のオーラがねw…気のせいと思いますけど。

映画館の微妙な一体感を感じましたよ。


あとは、キャラクター語りになってしまうんだけど、リスベットは私のイメージではもっとガリガリ。

で、もっと貧乳(ここ重要)。あんな人並みの乳のあるタイプじゃないんだ!リスベットは!w

あと髪型のイメージもちょっと違うかなー。

でも悪くなかったよ。あれはあれでああいうリスベットはアリっていうかんじ。


あと、ダニエル・クレイグ、よかった。いろいろくたびれた感じがセクシーでよかった。

このひとジェームス・ボンドの人だよね?見てないけどわたしはボンドよりは、

寝間着にカウチンセーター着た、眼鏡(老眼鏡?)の

ちょっとくたびれたインテリの方が100倍好きなのでー!

まあ、原作だと、ミカエルはジェームス・ボンドばりに女に節操ないけどね…w


あとは、スウェーデンの寒々しい街や村の風景や、

でも室内はシャレオツで機能的なかんじなんかも楽しいですね。


そういや、ここで!?って言うタイミングで北欧の歌姫エンヤ先生のお歌が大音量です。

ワロタ。ていうか、フォンチャー先生もたいがい、すごい趣味でござる。

エンヤさんからクレームはなかったのか的なw


完全スウェーデン舞台なのに言葉は英語なので、

それがちょっと違和感…ていうのはあるかもしれない。

仕方ないけどね。これ、3部作で続きってやるのかな?

前AXNでやってたの、見逃しちゃったけど、

スウェーデンローカルでつくられた方の映画っていうのも見てみたいなー。

そもそも、あっち(↓)、評判いいしね。

ドラゴン・タトゥーの女 ミレニアム<完全版> [DVD]


1月 19 2012

下書き的な

もう2ヶ月更新してないとかさぼり過ぎにもほどがあるze。

こんどちゃんと書き直すとして、ちょっと備忘録的にここ2ヶ月の見たもの。


●「深呼吸する惑星」第三舞台

なんか懐かしかった。あいかわらずの鴻上テイスト。

客席がサブカルこじらせたようなおじさまおばさま(自分もな!)ばかりだったのもまた。

生高橋一生マジ素敵。生筧利夫いろんな意味ですげえ。

これは後日ちゃんと感想書く。


●「ブロークバックマウンテン」

翌日しんなり。アン・リー監督の絵と舞台がいい感じでマッチ。

浅いきれいな色の印象。

さりげにヒース・レジャーをちゃんと見たの初めてだな。

「ダークナイト」見ないと…。


●「ミレニアムシリーズ読了」

3部作を通してみるといろいろな小説を一気に味わえる感じでした。

ミステリー>復讐小説>刑事小説>法廷劇>群像活劇

リスベットかわいいよ。はぁはぁ。