What's Design Blog

ここのところ会う人会う人に、あれは見とくべき！と言われ、

見に行きたいとは思っていた話題のアレ。



私の知っている（リアルタイムを知っているという意味で）範囲だと、

振り返ればスターウォーズが、ああ、映画はここで変わったなっていう

ひとつの節目だったけれど、アバターもまた

そういう可能性を秘めているという意味でも見とくべきであるとは思っていたのだ。


思っていたよ。思っていたけどさ！

映像に集中したいからめずらしく（私は本来は字幕派）吹替えでと思ってしらべたら。

朝イチしかやってないってどういうこと？！

目が覚めても30分は布団から動けない（動きたくない）性質の私に、

朝会社に行けないからフリーになったと言っても過言ではない（ダメ人間・・）私に、

おまえら喧嘩を売っているのかー！・・・と嘆いても状況は変わらず。


泣く泣く朝の8：50開演という私的には無茶な時間の席を取り（いい場所が空いてたw）

相方に叩き起こしてもらうように頼んで、前日は1時には良い子で就寝。

ネタばれあるので、感想はたたみまーす。


面白かったよ。最初3Dだとなんか、

人間がこじんまりと見えるんだけどあれはなんでだろうね。

私は出身が森の中（比喩じゃなくw）で、生まれて18年森のそばで育ったせいで、

森や大地に対する憧憬というのはほとんどゼロなので、

綺麗・・とかはあまり思わなかった。

むしろ、飛び交う細かい虫とか、湿気の感じとか結構リアルで記憶が蘇りそうに・・w

でも生き物は素敵。飛ぶやつも、這うやつも、小さいのも、大きいのも。

その延長として、どうなのかな・・キモくない？と思ってたナヴィも素敵に見えた。


一番度肝を抜かれた設定。

ナヴィは髪の毛の先の器官（デバイス）で

他の生き物や、大地や、植物と「絆」することができる。

なんつー便利かつアブナイ器官を持っているのかと思って

その設定をあっさり取り入れたことになんというか、驚愕した。

この驚愕をうまく説明できる気がしないwけどしてみる。

他と同調して交感することは人の抗しきれない欲求だけど、

同時にやっぱり底知れない恐怖を覚える行為だと思うからかな。

・・あ、ナヴィは人間じゃないからいいのか＾＾

あの器官があるという時点で人間とナヴィは決定的に違いすぎる。


徹底的にナヴィの世界は美しくて、人間のいる基地は冷たくて固い。

多分意図的なその絵づくりのせいもあって、人間が徹底的に悪く見えるw

そんでもって主人公は最終的には、ナヴィになる。

歩くこともできない、小さな人の身体を、捨てる。

アバターを見て鬱になるとか言う記事を見たことがあるけど、

こりゃ、分からないこともないなと思った。


それにしてもすっかり『人間の身体は魂（という言葉が適切かはさておき）の容れ物』

という考え方って一般的なんだね。

脳科学なんてやってると、その通りだと思うところは多分にあるけれど、

でもやっぱり魂は身体からのフィードバックを受け続けて、

変質し続けると私は思うので、人型の容れ物を捨てるということに

若干の抵抗感を覚える。

だから人間として、主人公は死んだのねと思った。

とか色々考えだすときりがないことを、結構考える映画でした。


まあ、ごちゃごちゃいわずに映像を楽しめばいいと思うよ！

あと、ヘリの操縦ででてくる、女の兵士さん素敵！死んじゃうけど！