5月 2 2012

「ダークナイト」と「マイティ・ソー」をみたよ

GWの中日にこんにちは。思ったとおりあまり忙しくないです。

休みが明けたらどわどわとあれこれが動き出すのだとわかっていても

準備にもあまり熱が入りません。雨だし。


ここのところ怒濤のように映画を見ているのは、

TSUTAYAの旧作が100円になったせいです。ウマー。

というわけで今日はアメコミヒーローつながりで2本。


ダークナイト

ティム・バートンからクリストファー・ノーランにバトンタッチしたら、

タイトルから「バットマン」が消えたよ。

おかげでしばらく、バットマンだって気づかなかったよシリーズ(長)の中でも

ヒース・レジャーの急逝もあって、評価の高い2作目。

もうすぐ「ダークナイト・ライジング」も公開になりますしね。

あ、以下えげつなくネタバレですからね!


Xメンのレビューの時にも似たようなことを書いた気がしますが、

私はヒーローは苦悩してなんぼ派

(特にアメコミはな!アメリカはもうすこし苦悩しろ!おっと、話がそれた!)なので、

バットマンはその辺が評価されているのかなあと見ていて思いました。

ダークナイトがダークヒーロー的な何かを示しているように、

バットマンは非合法な影のヒーロー。「影の」ヒーローが「光の」ために働く。

光と影が表裏一体でしか存在できない、そういう事態に気づいて苦悩する。

光が強いほど闇は濃いんだぜ!ていうか一周回って一緒だ!つまり俺とお前は一緒だ!的な感じで

ジョーカーがウゼエ感じで絡んできて暴れるし、

まあでもそうなんだよねー、そうなんだけどさー、てか、それ言い出したらなんかもう、限界じゃね?

引退しちゃおっかなーぼくちん。ていう気持ちになったりする。

のに、あとを託そうと思った光の象徴たる熱血正義検事は

表裏一体を証明するかのようにダークサイドに落ちちゃうし、

(てか、ジョーカーに落とされるんだけど)

(パルパティーンにダークサイドに落とされるアナキンみたい)

(熱血で純粋ってなんでこうころりとダークサイドに落ちるのか)

(まるでオセロがひっくり返されるように、転がるように、まさに表裏一体)

バットマンも大変だな!っていう映画。


ティム・バートンの描く退廃的なゴッサムシティとはだいぶ違って、

こちらのゴッサムシティは非常に現実的なので、ましてジョーカーがひときわ浮いてる。

ジョーカーと言えば名優ジャック・ニコルソン先生がすごいのをやったので、

たしかに後釜は大変だろうねと思ったけど、これはたしかにヒース・レジャー、スゴイ。

看護婦姿なんてもう、アッパレですよ。なんだあのフリーキーな生き物。

しゃべる時になんかね、くちゃくちゃしてんの。唇とかなめるし。

いやーな感じよ。でなんかもうぐちゃぐちゃのメイクのためほぼ顔がわからないけど、

これがあの「ブロークバックマウンテン」の物悲しいおっさんか!と思うと、

もう佇まいからして違いすぎて、役者はすごいねえと素直に感心する。


あ、あと、眼鏡のゲイリー・オールドマンがおいしすぎて悶えた。


私はもう最初から歪みに歪めてくるティム・バートンワールドを

わりと偏愛しているので評価があまり公正ではないけれど、

クリストファー・ノーランはきわめて現実的なところを

少し歪ませることで違和感を与えるっていうのが上手いのだろうね。


次。

マイティ・ソー

こちらのヒーローは若干苦悩が少ないけどw、意外に画面で見るとソーがいい男だった。

あとなぜ浅野忠信かはわからないけど、スリーソルジャーズかわいい。

勇敢に戦うことこそ誉れっていうのは、ノルドの戦士の神話のままなのかな。


ていうかマーベルなのに、題材がノルドの神話だよ…。大丈夫なの、これ…。

コミック知らないけど、もうがっちり話のある登場人物ってやりにくくはないのかしら。

それで、これまたファンタジーマニアにはおなじみの、

(こっからちょっとマニアの滾る話っぽいのでよくわかんない人はWikipedia先生に聞いてね!)

オーディンとかミョルニルとかアスガルドとかヘイムダルとか

ヴァルハラ(でてこない)とかエインヘリヤル(でてこない)とか

スレイブニル(でてこない?)とかラグナロク(でてこない)とか、なにそれ漲る!

という名称がふんだんに出てくる上に主人公はトールことソーである。

んでロキがなんだか知らないけどトールの兄弟だよ!

裏切る…よねと思って見てたら、やっぱり裏切ったけど!漲る!


ていうかなんかもう、この流れだと全編ロキが可哀想でならないわけだが。

お父様に愛されたかっただけなのに!兄貴め!憎し!みたいな感じになっていて、

最後あれ、え?まさか、終わりじゃないよね?みたいな…。

あれでもう死んでたらちょっと、(神話の)ロキ好きとしては怒っていいところだな…ていう。


(ちなみに今コミック版のマイティ・ソーのWikiみてたら、ロキのところに

「最近女体化した」ってさりげなく書いてあって( д) ゚ ゚てなった。。

そりゃたしかに女性の形を取ることもある神様だからそういうこともあろうが。。)


あと、ナタリー・ポートマンでてるんですね。安定の美しさ。

よく見りゃオーディンはアンソニー・ホプキンスだし、無駄に豪華である。


まあ、映画のレビューか神話のレビューかわからなくなったけど

そういう事情でメインストリームのある物語を派生させているタイプのヒーローものだから

たぶん欠けている部分が多くて、これだけで一つのものとしての評価は難しいけど、

能天気に楽しめる感じではあります。2作目ありきなのでしょうね。

2作目でロキが女になってたらそれはそれで萌える。(というどうしようもない締め)


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