6月 9 2014

映画耽溺(15)

梅雨ですね。どんより。

天気が悪いだけで全てのやる気がなくなる俺。

最近はきっちりSHERLOCKのシーズン3をリピートして、

テレビ版のFargoを見てます。インドアアクティビティ最高。

SHERLOCKのDVDもポチったしな…。ふふふ。完璧。





そうそう、字幕がヒドいというイメージがすっかり定着した

ナショナルシアターライブですが、トムヒさんのやつ、見てきましたよ。

コリオレイナス。…シェークスピア。だけどよくしらないマイナー戯曲(だよね?)。



ベネネとトムヒときたらシェークスピアおたくとしても有名ですが、

さすがに私も知らんよ…その話…。っていう話ですよ。

まんまとトムヒ目当てで釣られてきました。

んー…。トムヒはお美しいねえ…。

なにあれ、神々しい。え?実在してるの?ホログラムなの?っていうのを堪能できる。

まああと役者さんが皆さんやっぱり素晴らしいね。さすが英国。

話は、んー、まあ、んー。つまらなくはないんだけども。

あとあれ、演出はともかく衣装がなんか…あの…あんまり…あの。

っていう舞台でしたよ!でも舞台はやっぱりいいよね!


では先月の映画ー!面白かった順!今回は力一杯ネタバレです。


●X-MEN:フューチャー&パスト



なんなん。ウインターソルジャーといい、最近のマーベル映画のクオリティなんなん?

まあ、X-MENシリーズは前にも言ったけど根底に差別問題がどーんとあるし、

他者って何よ?とか、闘いって何よ?とか、

そもそも人はわかりあえるのかね?っていう普遍の主題もあるし、

あとミュータント内でもチャールズことプロフェッサーと、

エリックことマグニートーとの確執と愛憎もあるし、

主題がてんこもりで全方位にいそがしいんだけどもだ。

何しろそんなことはおいといてほら、私人外萌えだからさ…。

化け物(あえてこの映画でこの言葉使うのどうなの?だけど)うじゃうじゃでてくる

このシリーズはもうそれだけでワクワクしちゃうわけですよ。

それに加え、若シリーズではマカヴォイ先輩とか、ファスベンダァーとか、

ホルトくんとかね、私のツボをつきまくる人がでてくるのでね、

まあひいき目にはなっちゃうんだけれども。

てか、フューチャーもパストもどっちもーになった結果、

すんごい役者陣が豪華になっちゃって、おもわずギャラ総額とかの心配しちゃうよ!


今回はやさぐれているチャールズ(マカヴォイ)というおいしいものが見れます。

小さいくせになあ(関係ない)マカヴォイは素敵だなあ。

あとレイブンちゃんとか、クイックシルバーちゃんとか、

若くてぴちぴちした素敵なミュータンツがいっぱいですよ!

特にクイックシルバーはすごい、良かった。カワイイ。



↑クイックシルバーちゃん。超すばやい。妹います。

いや、この子すごく良い感じに描写されてるからさあ、

アベンジャーズの方に出るっぽいクイックシルバーちゃんが心配になるレベルです。がんばれ。


それから、ファーストのほうででていた無敵っぽかった人たちが

軒並みぶっ殺されてるわけで、それがなんか実験とかされてるファイルがあって、

それをレイブンちゃんが見るんだけれども、それがなんかこう、クる。

あと、ダメな方の未来ではなんかもう繰り返しミュータンツが

ぶっ殺されているわけですけれどもね、アレもなんか、こう、クる。

嫌な意味で。なんかもう、所々挟み込んでくる絶望感すごい。

そっちのほうで活躍しているのにもちゃんとカワイ子ちゃんがいますけど。



↑ブリンクちゃん。テレポ穴つくれる。

しかしこうやってみると、コミックとかマンガの映画化はキャラクターデザイン超重要だね。


あとこれはタイムワープによる未来改変ものなので、

こちらで今までのシリーズがいくつか綺麗になかったことになりました。すげえ。

などと書き連ねていくと長くなっちゃうので、

私何ぞよりよっぽど的を得たレビューと解説を貼っておくよ!


町山智浩 X-MEN:フューチャー&パスト X-MEN誕生の時代背景を語る

X-MEN:フューチャー&パスト」鑑賞後の徹底解説:ネタバレ含む

『X-MEN:フューチャー&パスト』の感想を書きました。

望まぬ世界、強い意志「X-MEN:フューチャー&パスト」感想書いたよー。





●ウィズネイルと僕



X-MENのテンションからのここ、落差すごい。

知る人ぞ知る名作らしい昔の映画です。ジョニデが好きらしい。

英国のモラトリアム、男の子二人(ゲイじゃない)っていうやつ。

なにその私のツボをつきまくる話…

ってわけで閉館間近の吉祥寺バウスにいってきたよ。久々。


売れない役者の男の子二人がうだうだと日々を暮らし

ある日ゲイの親戚のおっさん(ハリポタのバーノンおじさんだよ!)を

丸め込んで田舎にバカンスにいく…っていう、まああらすじ話すと

面白くも何ともないやつな。

ウィズネイルくん(背が高い方)、変な顔なんだけども、

なんかこう、癖になるかわいさ…。若干エキセントリック。

『僕』のほうはわりとカワイ子ちゃん。

ウィズネイルくんに基本的には振り回される。

はい、もうこれお分かりですね、こういうの好きな人には

わりとたまんない映画でした。ブロマンスコメディ。だと思う。

清々しいほどに女の人がでてこない。





●her/世界でひとつの彼女



ひらたくいうとsiriと恋に落ちる映画。

って思ってみてたら、いや、その通りだし、

あと微妙に近未来なんだろうけど、美術はちょっと50〜70年代ぽくて

色味とか全体にセピアっぽくて、それは素敵なんだけども…。

SFなんだよ。すごく。人工知能との恋愛ね。いや、それもいい。

主題としては不変だし面白いよね。


だけど、だけど、人工知能の性欲って何だよー!

この映画における肉体無しのAIの性欲の定義、何なんだよー!

人工知能が感情と意志を持つってのは、いい。

正解はないにせよ、色々な定義があって(これはそのあたりもあいまいなんだけど)

それに乗っ取って挙動と反応がストーリーとして

展開されるのは、全然構わない。

でも性欲はダメだ。ダメじゃないけど肉体と生殖に付随するそれを

AIが恋愛の中でどうとらえて採用しているのかっていう納得できる説明無しはダメだ。

だってScience Fictionだろ?Science、尊重しようぜ!

結局そこが納得できないから、

学習とサービスの結果としての恋愛ってことでいいの?ってなるし、

でも、それならこの描き方は違うし…え?何これ、どうしたら?

ってなって終わる映画でした…。私には…。


あとスカーレット・ヨハンソン姐さんの声は大変色っぽいですが、

スカヨハ以外の誰でもないので、AIの描写としてはそれもどうなのかと。











2月 7 2014

映画耽溺(10)

まさかの10回目とか、何事か…。

の映画耽溺シリーズ。しぶとく続いております。

まあそのせいで美術館とか行ってないんですけれどもね!


面白かった順。実質順不同。ジャンル違いすぎて比べられん。

…毎回思うけど、『面白かった順』て主観とはいえ難しいよな!

だって大きく映画っていうくくりなだけで、

立ち位置も狙いも予算も面白さの種類も全く同じ土俵にないものを比べる訳だから。


●マイティ・ソー ザ・ダークワールド



…面白さには色々ある訳よ。それはよくわかるし、私はどの面白さも好きだけれど。

だがその中で一番衝動的なのは、萌えだ!残念ながら!

萌えのもたらす凄まじい激情とモチベーション!ブラボー!

というわけで、こちら、一言で感想をいうと「ロキちゃん!ハァ(* ´Д`)ハァ」です。

兄上にテンション高く絡みまくるロキちゃんのウザ可愛さ最高です。

(台無しの感想である…)


ロキの「本当の望み」は結局ずーっと良くわからなくて、おかんのいう通り、

自分でも自分の「本当の心」がわかっていないように見えるところが相変わらず不憫です。

愛と憎悪は入り交じるとわけの分からんものになって、

どんどん幸せからほど遠くなるよね!

そうは言っても単純に兄上とロキちゃんの共闘とか見るだけで楽しいのですが。

あとはねえ、ヘイムダルが素敵。それとファンドラルも素敵。

兄上も今回ちょっぴり前回より威厳が出てきたかも。

相変わらずでかい犬っぽいけど。

もう突っ込みだすとキリがないストーリー展開ではあるんですけど、

いいんだよ、こまけえことは!っていう勢いがあります。

いろんな方の感想を見ると1の方が良かった派とこっちのほうが良かった派が

パッキリ別れてるのも面白いですね。



●MUD



いや、これ、よかった。予備知識無しで見に行ったけど、よかった。

まず、マシュー・マコノヒーを初めて素敵と思った。汚いけど。

なんだろ、マジック・マイクの時も、こいつやべえって思ったけど、

今回は素敵な方向にヤバかった。

あと、主役の男の子とその友達の男の子が大変よい。

アメリカの田舎にいそうな、素敵な男の子たち。

主役の男の子、可愛い顔してんのに、目つきが悪くてよろしい。

それと、お父さんもいいし、叔父さんもいいし、謎の隣人のじいさんもいい。

なんていうかな、男の人に対して「バカだなあ〜」って思う一方で

そのバカなところを愛おしいと思うっていう感じ。そしてそれは年齢を問わない。

全ての男たちの、愛と憧憬に関するお話。





●アメリカン・ハッスル



でこっちは女どもが素晴らしかった。

そして気づいたことがある。私、どうも女同士のキャットファイトが好きだね?

で、こちらのエイミー・アダムスとジャニファー・ローレンスのキャットファイト、

私の中で3本の指に入るキャットファイトです。…キス!

女どもはまあ、「愛して!」「私を愛して!」「いいからとにかく愛して!」

「本当の愛が欲しいのよ!」っていう主張が双方すごくて顎が外れるレベル。

あそこまで欲望(ていうか寂しさっていうか)剥き出しってすごいなあ。。

時代性かしら。戦うとしたら勝てる気がしない。

なにはともあれ、ジェニファー・ローレンスが最高であった。

今まで、ニコラス・ホルトくんの彼女でしょ?くらいしか思ってなかった、ごめん。

なんだろう、頭がおかしいのとは違う、でも情緒が安定してなくて面倒でヤベえっていう、

でもすごく魅力的な女だった。映画的に。


あと女どもが糞ゴージャスなのに、男どもがみんなもっさりしていて、

それもなんかすごいよ。

クリスチャン・ベイルのハゲデブ。

ブラッドレイ・クーパーのアフロ。

ジェレミー・レナーのリーゼント。



●ミスティック・アイズ



ベネさんはお目目も素敵ですが、実はお口が好きです。むにゅっとしてる。

さてこちら、…暗い!

話は実はそんなに表面的にはドラマティックなことおこらないのにだな、

もうずーっと、なんだ?カメラワークか?音楽か?ロケーションか?

わからんけどずーっと暗いよ!暗いっていうか…不穏。

ベネさんはもう、すごく、すごく、抑制され(し)ている。

愛のためなの?わからないけどやべえっていうくらい常に抑制されていて、

しまいにゃ、え、そこまで抑制しちゃうの!?無理じゃね?

え?大丈夫なん?てか、ドMなの?っていうところまで抑制したまま終わる。

あまりにも不自然に抑制されてて、そのテンションが張りつめすぎてて不穏なのね。

最後までそのままだしな!エンドレス不穏。

その意味ではうまくできてる。ていうかうまく空気が伝わってくる。

ストーリー以外のところで。終止息苦しい。



●アイムソーエキサイテッド



んで、こちらは、お前らもっと抑制しろよ!っていう映画…。

出てくるのがヘンなのしかいないのはアルモドバルの常だからいいんだけど、

アルモドバル恒例のおかしな顔があんまりいなかった!

強いていえば、ファハス(写真手前)くんがおもろい顔だけど、ヘンってほどじゃないなー。

っていうのがちょっと物足りない。(アルモドバルに求めるものがおかしい私)

あと、ウジョア(写真奥)くんがかわいいです。ゲイですけど。

ていうかこの写真の3人みんなゲイですけど!

まあこれ、今気づいたけどゲイムービーだな…。

ゲイムービーらしいセンスの良さと下世話さとハチャメチャさ。

要するにお前らはもっと抑制しろよ!(2度目)っていうのが感想です。



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12月 27 2013

映画耽溺(8)

年末ですね。通常運転でお仕事中です。

近年のこの年末〜新年の感覚のなさ、尋常でない。

まあ、いいや。とりあえず2013年最後の映画耽溺シリーズです。

ちなみにツイッタでぼんやりあげてみた今年のベストはこんな感じ。


1.スタートレックイントゥダークネス




2.ウォールフラワー




3.鑑定士と顔のない依頼人




4.ウォームボディーズ





5.ワールドウォーZ





6.パシフィック・リム





7.クラウドアトラス





8.トランス





9.僕が星になる前に





10.殺人の告白→改め、オンリーラヴァーズレフトアライブ








実質はほぼ順不同ってところ。

私の愛する「ホビット」シリーズが入っていないのは、今年は公開がなかったからだよ!

(第一部は2012年公開、第二部は2014年公開)


面白かった順…だけど今回のレビューものが2つも入っているあたり、

今回は良作ぞろいだよ!スーパー好みに左右されるけど!


●鑑定士と顔のない依頼人



ネタバレありますからたたむよ!

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