3月 30 2010

石田衣良と言う定型/
テルマエ・ロマエ

ちょっとみないうちにえらいシリーズがでていたことを今更知り、

若干ショックだったIWGPシリーズ。

というわけで、今週は石田衣良先生をまとめ(って2冊だけど)読み。

この方の文章の読みやすさはちょっと異常。1日2冊とか楽勝。

まあ、軽いともいえる訳だけどね。

Gボーイズ冬戦争/夜を守る

GボーイズのほうはIWGPのえー・・何作目か知らんが読んでなかったやつ。

夜を守るのほうは、上野版IWGP。

おもしろかったよ。相変わらず。

なんというか、この定型っぷりはもはや水戸黄門の域。


最近読んでなかったからか、時間は絶え間なく流れるせいか、

正直なところ、石田さんの描く若者や若者文化はもう時代性を失っている。

ちょっと現実離れしてきた。虚構っぽく、昔っぽい。

だけどまあ、これはそれも含めての定型だからそれはそれでいい。

ただ、シリーズじゃない書き下ろし系の小説もこうだと厳しそうだけど・・


他の読んでないIWGPシリーズも結局読んでしまうのだよきっと。

水戸黄門的定型の快感ていうのはあるからねえ。


で、こちら、マンガ大賞?かなにかで最近注目のこれ。

テルマエ・ロマエ

ワロタ。これはおもしろい。

塩野七生御大の「ローマ人の物語」シリーズを読むと、

結構ローマ人(ローマ帝国半端なく長いから全てがではないにせよ)て

日本人に似てる・・。とか思ってしまう訳だが、風呂ね。たしかにねえ。

スーパー銭湯的レジャー施設って、日本と、古代ローマ帝国とかにしかないんだろうか。

スパは・・・なんかまたちがうんだよね。

もっと庶民的で生活に密着した風呂文化。


著者のヤマザキマリさんのイタリア人家族マンガはずっと読んでいたのだが、

イタリア好きもあいまって、大変おもしろかった。

いい題材を見つけられたななどと、上から目線で思ってみる。w

2巻、楽しみ。


そういえば、森薫氏の「乙嫁」もまだ未読なのよね。



3月 23 2010

なにものかへのレクイエム
森村泰昌展

きょうはさらりと。


おひるごはんをちょいと贅沢に翡翠宮@新宿のハイアットリージェンシーにて。

飲茶セット、2700円なり。

結構ちゃんと中国のお味。あたりまえだが。

なんていうの、日本の中華じゃなく、中国の中華の味に近いと言う意味ね。

新宿のヒルトンもだけど、ハイアットリージェンシーも地下のフロアの雰囲気が

暗くてイマイチだよなあといつも思うけど、お店は明るくていい感じでした。

中華料理はお茶飲み放題が嬉しいよね!(セコいw)

本日の印象だけでは、でも龍天門@恵比寿ウエスティンのほうがおいちい。



んで、そのあと恵比寿の写真美術館へ森村展を見に行きますた。



写真美術館ねえ。こじんまりしてて、あの箱自体は好きだけど。

ジャンルとしてはあれは写真じゃないよね。

まあ、写真だけどさ。主となる提出方法としては。

とか思いつつ移動。やはりビデオの作品もけっこうありました。


森村さんと言えばマリリン・モンローですか。

あれを始めとして女性に扮することが多かったイメージですが

今回は男性から見た20世紀がテーマらしい。


ビデオ作品なんぞ見ていると、なんかイッセー尾形とかぶったりして(え)

”演じる”ことで対象を再提出して、その違和感や共感やなんかを

改めてギャラリーに感じさせるっていう手法においてはもうこの二人は

同じジャンルでいいんじゃないかと乱暴に思いながら帰宅。

しばらくお姿拝見しませんでしたが、着々と活動してらっしゃるのが分かったので

よかったです。うん。(そんな感想かよ。)


あーあと、こっそり更新情報。

ブログのProfileに制作実績追加しました。

クライアントによって守秘義務もあるので、パスワード方式となっております。

ご面倒ですが、見たい方はメールかなんかでご連絡くだされば

パスワードお教えしますので。

お仕事のご依頼等(じゃなくても)で制作実績見たいという方、

お気軽に問い合わせて下さいませ!


3月 15 2010

サイキック願回〜陋巷に在り全13巻

かれこれ2ヶ月くらいかかったのか?

酒見賢一「陋巷に在り」全13巻、おわりましたー!どんどんぱふぱふ〜。

13巻分まとめてレビューとか無理がありすぎたw

陋巷に在り

挿絵が毒々しいwだがそれがいいw


話としては孔子(論語のひと)の愛弟子の願回と言う若者がおって、

そのひとがなんかこう、対立する術師やらなんやらとあれこれという、

一時期キョンシーからはじまってチャイニーズゴーストストーリーとか

ああいう中国独特のサイキックものの映画がはやったけど、それに通じるような

基本的にサイキックファンタジーなお話ではあるのですよ。

神様やら魑魅魍魎やらそれこそキョンシー的な鬼神もこんもりでてくる。


それと、孔子も重要な登場人物なので、論語的な

(って論語読んだことないですけどね!)

いわゆる『礼』に始まり、「仁」「忠」「孝」などの儒教の教えがこんもりでてくる。

奇想天外な世界と、真面目な教えの奇跡のコラボレーション!(そうか?w)

続きを読む