11月 22 2010

完成されたバカ殿の形「のぼうの城」

寒い。こないだまで暑い暑い言ってたのに、寒い。

七分袖の出番がない。そして体調を崩す人続出。

書いてて思い出した。こないだ生まれて初めてぎっくり腰になりましたよ。

びっくりした。腰大事ね。


で、くの字で横たわったまま動けないもんだからこれを読んでた。

のぼうの城

本人は立てもしないというのに、合戦ものですよw

なんか日本史としての中央の歴史っていうの?そういうのは一応知っているのだけれど、

この物語の舞台となる埼玉方面とか、例えば私の田舎の諏訪の歴史とかといった

地方の歴史って縁のある人じゃないと知らないよね。

地方では知られている歴史上の人物とかけっこういるんだろうな。


この小説は時代小説なんだろうけど、出てくるキャラクターがなかなか個性的でよい。

三国志みたいにきっちりキャラがある。武丈夫とか、若武者とか、いいわー。姫もいいキャラw

で、主人公が「でくの坊」の略で「のぼう」様とか領民に呼ばれちゃってる領主様。

底が深いのか、別に何も考えてないだけなのか、賢いのかバカなのか、最後までわからない。

完成されたバカ殿のカタチをひとつ見た気がしますw

「この人は私がなんとかしてやらないといかん!」と人に思わせるタイプの人がいて

私も案外そういう人に懐かれると弱いところがあるので、こういう人の動かし方、わかる気がする。


たとえば、同じ城攻めでも「墨攻」(酒見賢一さんの)とはリーダーのタイプがもう全然違うw

面白かったです。

あ、映画化されるんだ。へー。。


3月 15 2010

サイキック願回〜陋巷に在り全13巻

かれこれ2ヶ月くらいかかったのか?

酒見賢一「陋巷に在り」全13巻、おわりましたー!どんどんぱふぱふ〜。

13巻分まとめてレビューとか無理がありすぎたw

陋巷に在り

挿絵が毒々しいwだがそれがいいw


話としては孔子(論語のひと)の愛弟子の願回と言う若者がおって、

そのひとがなんかこう、対立する術師やらなんやらとあれこれという、

一時期キョンシーからはじまってチャイニーズゴーストストーリーとか

ああいう中国独特のサイキックものの映画がはやったけど、それに通じるような

基本的にサイキックファンタジーなお話ではあるのですよ。

神様やら魑魅魍魎やらそれこそキョンシー的な鬼神もこんもりでてくる。


それと、孔子も重要な登場人物なので、論語的な

(って論語読んだことないですけどね!)

いわゆる『礼』に始まり、「仁」「忠」「孝」などの儒教の教えがこんもりでてくる。

奇想天外な世界と、真面目な教えの奇跡のコラボレーション!(そうか?w)

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