3月 28 2011

異形の魅力「忍びの国」

やべえ。忍びかっこええ。なんだろう、この魅力。

なんだかんだ言って忍者ものとか大好物です。

忍びの国

「のぼうの城」が割に面白かったのでこちらにもにょろっと触手。

「忍びの国」だもの、ええ、忍者ものですよ。

史実と虚構を上手く組み合わせた手法はのぼうとおなじだけれど、

私的にはこっちの方が好み。おもしろかった!

だいたいね、「甲賀忍法帖」とか大好物ですからね。

山田風太郎氏のものすごい荒唐無稽なフィクションっぷりもすてきだけど

こちらは人物に無理なくキャラクターを与える技がすごく上手い作者さん(和田竜氏)なので

ただでさえキャラが立ちがちな忍者とかもう!すてきでござるよ。


忍びは人非人。人の価値観と違うルールで生きてる、異形の悪集団。それが前提。

無門という忍者が主人公?なんだけれど、彼もまた、人非人。

だけどね、なんか憎めない。残酷な子どもみたいで、無邪気なの。

最終的にある出来事で、彼は変わるのだけど、そこがね、泣ける。

こういう心のあり方や変わり方っていうのは、あるよねって思っちゃう。

そのリアリティで、なんか泣ける。


無門はすごく強いんだけど、その強さとかも単純に楽しいし、

やっぱりなんか私には、アウトローや、モンスターや、異形って、心惹かれる題材なんだなー。

そういうものが単純に悪なんじゃなくて(存分に悪であっても欲しいんだけど)

彼らなりの心や道理があるものが好き。


いよいよ司馬遼太郎大先生の「梟の城」とかも読むべきかしら‥これは。


忍びの国 (新潮文庫)のぼうの城


11月 22 2010

完成されたバカ殿の形「のぼうの城」

寒い。こないだまで暑い暑い言ってたのに、寒い。

七分袖の出番がない。そして体調を崩す人続出。

書いてて思い出した。こないだ生まれて初めてぎっくり腰になりましたよ。

びっくりした。腰大事ね。


で、くの字で横たわったまま動けないもんだからこれを読んでた。

のぼうの城

本人は立てもしないというのに、合戦ものですよw

なんか日本史としての中央の歴史っていうの?そういうのは一応知っているのだけれど、

この物語の舞台となる埼玉方面とか、例えば私の田舎の諏訪の歴史とかといった

地方の歴史って縁のある人じゃないと知らないよね。

地方では知られている歴史上の人物とかけっこういるんだろうな。


この小説は時代小説なんだろうけど、出てくるキャラクターがなかなか個性的でよい。

三国志みたいにきっちりキャラがある。武丈夫とか、若武者とか、いいわー。姫もいいキャラw

で、主人公が「でくの坊」の略で「のぼう」様とか領民に呼ばれちゃってる領主様。

底が深いのか、別に何も考えてないだけなのか、賢いのかバカなのか、最後までわからない。

完成されたバカ殿のカタチをひとつ見た気がしますw

「この人は私がなんとかしてやらないといかん!」と人に思わせるタイプの人がいて

私も案外そういう人に懐かれると弱いところがあるので、こういう人の動かし方、わかる気がする。


たとえば、同じ城攻めでも「墨攻」(酒見賢一さんの)とはリーダーのタイプがもう全然違うw

面白かったです。

あ、映画化されるんだ。へー。。