What's Design Blog

年末ですね。通常運転でお仕事中です。

近年のこの年末〜新年の感覚のなさ、尋常でない。

まあ、いいや。とりあえず2013年最後の映画耽溺シリーズです。

ちなみにツイッタでぼんやりあげてみた今年のベストはこんな感じ。


1.スタートレックイントゥダークネス




2.ウォールフラワー




3.鑑定士と顔のない依頼人




4.ウォームボディーズ





5.ワールドウォーZ





6.パシフィック・リム





7.クラウドアトラス





8.トランス





9.僕が星になる前に





10.殺人の告白→改め、オンリーラヴァーズレフトアライブ








実質はほぼ順不同ってところ。

私の愛する「ホビット」シリーズが入っていないのは、今年は公開がなかったからだよ！

（第一部は2012年公開、第二部は2014年公開）


面白かった順…だけど今回のレビューものが2つも入っているあたり、

今回は良作ぞろいだよ！スーパー好みに左右されるけど！


●鑑定士と顔のない依頼人



ネタバレありますからたたむよ！



恋におぼれてふりまわされるジェフリー・ラッシュとみせかけて、

実はドナルド・サザーランドとの壮大な愛憎劇だったっていう。

そんで最後時を刻むカフェ（行ってみたい）での虚ろに何かを待つ表情で終りだよ！

あ、でもこれはネタバレ無しで見てほしい映画だなー（もう遅い）

おもしろいですよ。所々変質的だし、絵もうつくしい。

ジム・スタージェスくんが出ていますが、もうね超好青年なの。

うさんくさいほどに。うさんくさいほどに！（二回言った）

いやなんか、見終わったあと、こう、しんみりする映画。

一度でもちゃんとドナルド・サザーランドの絵を見ていたら、

一度でもちゃんとドナルド・サザーランドの心に目を向けてたら、

こうはならなかったのに。それが謀が始まったあとでもよかったのに。

そういう映画。



●オンリーラヴァーズレフトアライブ



そういえばね…私好きだったよ、ジム・ジャームッシュ。てのを思い出した。

ジム・ジャームッシュの映画ってなんかスノッブっていうの？

無駄にシャレオツー（ていうか独特の文学・音楽への愛）だし、気取っちゃってさ、

そういや映画の中でもミアちゃんがアダム（トムヒ）とイブ（ティルダ）のカップルに

「浮世離れしちゃってさ！二人で朽ち果てろ！」って言うけど

そういう感じっていうか、鼻持ちならない映画なんだよ。

話が面白いかっていうとそうでもないしな！（えらい言い様）

だが、好きだー！そこが好きだー！独特でな、漂うような酩酊感ある。


で、今回は吸血鬼ですよ。トムヒですよ。なにそれおいしい。

トムヒは世紀を超えて生きるミュージシャンである。

何百年も生きてるくせにロマンチストで倦んでる。

嫁（ティルダ）に逆らえないヘタレである。

そこがよい。完璧に素敵なルックスとにじみ出るヘタレ感こそトムヒである。


トムヒも含め、ティルダ・スウィントン（実年齢54歳！お美しいけど手を見ると歳を感じるね。）

ミア・ワシコウスカ、ジョン・ハート、スタトレのチェコフくんとキャストが魅力的。

それとロケーションが魅力的。廃墟のデトロイトとタンジール。常に夜。





●ブランカ・ニエベス



白雪姫＋闘牛。そしてモノクロ＆サイレント。これだけでもう見る人選ぶよねって言う。

そして！スーパー！悪趣味だったー！（歓喜）

もうほんとに、スペインてうっかりすると悪趣味なものを出してくるから好き！

あ、絵はね、綺麗だよ。アートワークも綺麗だし、白雪姫も美しいし、

継母（天国の口、終りの楽園の人だった）も意地の悪そーなかんじで大変よろしい。

しかしなにが悪趣味って、王子様はいないんだよ！

白雪姫の結末の悪趣味さよ！悲劇的とは違う、ただ、悪趣味。好き！



●レ・ミゼラブル



そして何故か最後は今頃これである。

私は実は映画でミュージカルって苦手なのね。

ミュージカル自体あまり得意じゃなくて、まだ舞台ならいいんだけど…って言うレベル。

だってさ、突然歌いだすんだよ？それも台詞を。

おかしくね？ってどうしても馴染むまでに時間がかかっちゃう。

いや、ジャンルとして確立してるし、オペラもあるし、わかるんだけど。

しかしなぜかその中でも違和感を一切覚えない

ヘレナ・ボナム＝カーター＆サシャ・バロン・コーエン。

好きだよ、このふたり。なんだろうな、存在がマンガっぽいんだよね。

だから歌おうが踊ろうがあまり違和感を感じない。

あ、あとエポニーヌ？が大変良かったです。お歌も、演技も。

というわけで、全体的にテナルディエ一家 万歳。