11月 11 2011

今年2人目の萌えキャラ「ミレニアム1」

もちろん、1人目はパリヤたんですがなにか?


萌えキャラと言えば、最近また、のだめカンタービレをアニメで見て、

あまりにも千秋先輩が好みすぎて戦慄していました。

わたしのツンデレ(…ツンデレ?)好きはもうほぼ、病気のレベルですね。うん。

もう、感じのいい人とか興味がなさすぎて困るわー。

ツンの切れ味は鋭ければ鋭い程よく、

デレは無自覚であれば無自覚であるほど萌えますよ!

と鼻息荒く語っている場合ではない。今日はこちら。

ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女

名前が中二的でかっこええ。「ミレニアム〜ドラゴンタトゥーの女」です。

話題になっていたのは知っていたのですけど、文庫化待ちしてたのん。

んで、いま画像を探しにアマゾン先生のとことか見てたら、

2が11/10に発売になってるぅー!本屋いかないと!


で、だ。


もうわかりますね?そう!今年2人目の萌えキャラはサランデルたんですー!

こちらのシリーズ、多分主役はえーと、なんとかいう記者のおっさんなんだけど(酷)

その助手的役割としてでてくるリスベット・サランデル嬢が、完全に主役を喰ってる。

ガリガリの拒食症と間違えるほどの痩せっぽちで、貧乳で、タトゥして、ピアスして、男の子みたいで。

中学は中退で、ちょっと頭のおかしな子だと思われてて、保護司がついてる。

だけど、凄腕の調査員で、スーパーハッカー(マカーですよ!)。そんな女の子。

なにそれ、萌える。。


物語は、「その設定を思いついた時点で勝ち」って言うパターンと、

「そのキャラを確立した時点で勝ち」って言うパターンがあると思うのだけれど、

これは確実に後者の感じでした。話はまあ、普通だけれども!

何が萌えるって、変装用の偽乳だけは処分しないでもって帰るとことか、

最後の「サランデルのバカ。みっともないったらありゃしない。」のとことかー!(落ち着け)


あと、舞台が北欧スウェーデンで、日本から見ると福祉国家で、

住みやすそうみたいなイメージの国だけれど、

なんか結構この小説では、寒そうで、暴力的だったりして、わりに凄惨な感じ。

人種差別やナチズムの歴史の話もあったり、(そういや最近もノルウェーで銃乱射がありましたね)

まあどこの国も暗い側面はあるのよねという。


なんかAXNでこれ、映画やってたなあ。。見てないけど。

あれはスウェーデン版らしいけど、やはりハリウッドがリメイクする様子。

そりゃそうだよね、こういうの大好物だもんね‥。

監督はデビット・フィンチャーだそうですよ。ちょっと期待できますね。


じゃ、わたしは「ミレニアム2〜火と戯れる女」を買いにいってくるぜ。



ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)



ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)



ミレニアム2 火と戯れる女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)



ミレニアム2 火と戯れる女(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)


8月 11 2011

AV黄金列伝 < AV女優

暑いよぅ。そんな暑い中暑苦しい(?)タイトルですが、本ですよ!本。

av女優&av黄金列伝

物心ついた頃から私は、人間の身体の身体性と付随する精神性の関係が好きだった。

なーんて言い方すればいかにも賢げだけど、

要するに、身体性with精神性の真骨頂=性をとりまくあれこれが魅力的なのですよ。

(ぶっちゃけた)

社会的な役割と、動物的な役割と、心に及ぼす影響と、発露の仕方。

どれをとっても人間のなにか根本的な業みたいなものを感じるから。

そういうエロいものって時にどぎつくて、下品で、汚いけれど、

自分にも備わっているものだから目を背けてもいられないしね。


まあそういう趣味(趣味?)もあって、性を売り物にするっていう

太古の昔からある一つのやり方にも並々ならぬ興味があるわけですよ。

で、一応エロ本>ビニ本>アダルトビデオのエロ系パッケージの盛衰と

思春期とかががっつりかぶっちゃってる年代だからさ。

女といえど、アダルトビデオの2本3本はみている世代な訳ですよ。

…ごめん、嘘!、世代でくくるのは無理があった!

むろんそんなの興味ない子も多いと思うけど!

そんな私的背景があってのこの2冊。共に、いわゆるAV業界の人々のインタビュー集、2冊です。


あとちなみに古今東西、娼婦ってものにも興味がありますし

おかしな性癖の人とかにも興味があります!(いらないカミングアウトw)

まあこんなこと書いちゃって変なコメントとか来たら泣くけどね!


さて、読み物としての、好みは完全に「AV女優」のほうに軍配。

文体とかも、なんだろ「AV黄金列伝」のほうが妙にエモーショナルで、

いえ、馬鹿にするんじゃないけど、もうちょっと汚いところ書かないとって思っちゃう。

一番私の知りたいところ(言語化するの難しい)が全然かいていなかったんだよね…。

なんていうか、凄み?がもっと伝えられればいいのになっていうか。

「AV女優」のほうが凄みがある。生きている、凄み。生きていくことの、凄み。


著者の方が冴えないおじさんみたいで(失礼なw)基本的に女の子達を

わかりたい、伝えたいと思いつつも、結局わかることなんて出来ない

だけどそれは、そのことも含めて人間なんだよってそういう感じが漂ってくるのが良かったかな。

女の子一人一人のインタビューが、いろいろな色の人生で、

その味は甘かったり苦かったりするけれど、

そういう短い物語をいくつも読んでいるようなかんじ。

AV女優って聞いたら皆が思いがちな凄惨な過去の話もあるけれど、女の子達は皆逞しい。

べつに何の教訓もなく、だけど生きてくことそのものには

そんなこと、全く不必要だよねと軽やかに思わせる女の子達の姿。

もちろん、インタビューをもとに再構成されているわけだから、

より物語的に見える部分もあるけれど、それもまた見事だなあと思う。


だけどこういう題材の本は、やはり読者(=私)が女であるっていうのは

どうしても受け止める部分を左右するからレビューが難しいよね。

男の人が読むとまた、全然違う印象を持つのかもしれないし。

AV女優 (文春文庫)AV女優 (2) (文春文庫)AV黄金列伝 (文庫ぎんが堂)


7月 22 2011

表現の骨太さ「予告された殺人の記録」

昨日テレビに西村賢太氏が出ていたぜ。吾郎ちゃんといっしょに。

鶯谷の3畳間に吾郎ちゃんと西村氏。すごい組み合わせw

そういえば西村氏の私小説も読んだなあ。

もうね、世の中と女への呪詛が綿々と綴られてるんだけど、おもしろかったわ。

もうほんとろくでもないんだけど、ああいう男、嫌いじゃない。

嫌いじゃないっていうか、ああいう鬱屈はよくわかるなあというか。

私も根はあんまかわらないからね!そのあたりが私のダメなところなんだな!


とかいいつつ今日もまたガルシア・マルケスさんのレビューだよ!

予告された殺人の記録

この方の小説は癖があるのかもしらんが、

後年になればなるほどやはり読みやすい気がする。

慣れかも知らんがな。登場人物が多いのにも慣れてきたし!


しかしこれは、なかなかの傑作でした。

「百年の孤独」の次に面白い気がする。

なんつーか、運命?のやるせなさと理不尽さと謎を感じるお話。

今回はマルケスさんにしてはめずらしく(?)話自体もおもしろい。

いや、べつにマルケスさんの書く話が面白くないとはいわないけどw

この方の本、あらすじを話してもぜんぜんおもしろさが伝わらないからね。


そう考えるとこの方の魅力はやっぱり表現力だなあと思うのですね。言葉の選び方。

湿気や渇きを、その物語の空気が匂いたつような表現。

酩酊感があるから癖になるのかね。

それはともかくこれは、実話ベースのお話。

こういう事件があるのも南米っぽいぜ・・。

現代日本が忌み嫌い退けた男性上位にして土着的ワールド。

それはそれでしんどい世界やなとは思うけれど、

かといってでは、現代日本がしんどくないかといえば疑問。

結局女はどこの世界でもしたたかに生きていくのですね。毎月血を垂れ流してね。

予告された殺人の記録 (新潮文庫)