4月 30 2010

ラーメン・焼肉・椎名誠

世間ではゴールデンウイークですよ。

ま、今年はカレンダー通りに休みますけど。

フリーの割には規則正しく(?)お休みはしている方です。

そこまで仕事好きじゃない。w


さて、まずは飯の話題だ!

最近気を抜くと1年でも2年でも足の遠ざかる街、渋谷に

ちょっと行く用事があったので、久々にいってきました。『喜楽』

きらく

・・かわんないなあ。炒めタマネギの甘みを感じる醤油ラーメン。

650円。もやしが相変わらず多い。

もやしラーメンてのもあるんだが、これにさらにもやしって、どうなってしまうのか。

私が大学生の頃に知って、貧乏な頃よく来てて、

先日久々にいったけど、昔っからいるおばあちゃんが健在でしたよ!

昔からおばあちゃんで、今もおばあちゃん。おばあちゃん時間超越説。

お元気そうで、レジにいらっしゃいました。ほのぼの。


あ、それから、これまた久々に先日『鴬谷園』いきました。

こっちは肉に夢中(てか若者といったのでその勢いに押されすぎた)で

写真なんぞころっと忘れてたので、絵がないw

三十路を過ぎて、肉は月一でイイ。とか思うようになりましたが、

やはりここの肉はうめえなあ・・・。

特上ランプと特上ロースと肉スープは鉄板。

4人で約25,000円。若者×2、三十路×2であまり飲まない感じで、

ひたすら肉を食う会ですが、こんなもんです。

焼肉好きには有名なお店でしょうが、最近は一週間前とかに予約しないと無理くさい。

変なところ(失礼)にあるのにね!いつも満杯だお!


で、やっとこ本題ー!本日の本。

犬の系譜

椎名誠氏はエッセイやら旅行記やらはほとんど読んでいるのです。

この人の文章はなんかおかしいけど、いつもしみじみと哀しい。

漂泊の哀しみとでもいうか、人生の哀しみとでもいうか、そういうのが

いっつも漂っていて、そこがただのアウトドアの旅おっさんではない何かを

びしばしと感じさせるのよね。文章がいいなあと思う人。

ああ、あと犬や馬や狼や自然に対するこの人の視線がわたしは凄く好きで、

なんというのか、力まず奢らずナチュラルだと思っている。

で、題名が「犬の系譜」だったから、ほぅ。と思って読んでみたのだ。

自伝的ではあるけれど、いわゆる小説のジャンルを読んだのはなにげに初です。

・・うん。変わらない。エッセイと同じ、椎名誠的世界。淡々と哀しい。

生きていくことは、淡々と哀しくて、おかしい。それが本当かもしれないね。




4月 20 2010

インファナル・アフェア 無間序曲

インファナル・アフェアの続編。

1作目はトニー・レオンさまとアンディ・ラウさまの2大スター共演で

確か映画館に見に行ったのよね。

超満足して帰って来たの覚えてる。おもしろかった。

マフィアのボスのサムと刑事のウォンの役のお二人がそりゃもう、すばらしくて。

香港ノワールと言えば

「男たちの挽歌」と「インファナル・アフェア」なんでしょうけど、

独特の湿気?があるのよね。アジアの湿気。香港映画、好きです。

フィルムノワール自体はさほど好きなジャンルではないんだけどね。

インファナル・アフェア 2

で、こちらは続編。2003年。結構前だな。

続編と言えど時間はさかのぼっていて、主人公2人の若かりし頃のお話。

トニーさまとアンディさまはでてきません。


だ が し か し !


青年時代を演じる二人が、よすぎる!・・ていうか好みすぎる!美青年!

まあ、基本的に終止二人とも状況的に苦悩してるわけだが、

たまに見せる笑顔とか、良すぎる・・!

ショーン・ユーとエディソン・チャン(そういや写真流出事件とかあったね)

この映画はこの二人をにやにやと愛でる映画です!(身もふたもないレビュー・・)

重々しい感じはサム(このひと剽軽な見た目なのになあ)とウォン刑事(まつげなげえ)

とルク刑事(趙雲先生!)に任せておけば大丈夫だしな!

カリーナ・ラウもさすがの貫禄だし。

話としても、主役以外の、サムやウォンなど出てくる人全ての

苦悩や葛藤や吹っ切りがちゃんと描かれてて

より、「ノワール」に近い感じになっているかもしれないな。

続編は1作目より面白くないのが普通(?)だけど、これはなかなかよかった。


久々に香港映画みましたが、その昔香港/台湾映画に

はまりにはまっていた頃を思い出した。

はまった末、卒論とか書いちゃったもんな・・・。


このシリーズ、3作目とかあるんだね・・。これは、みないと。

ディカプリオのリメイクには全く興味がないんだがな!


4月 14 2010

コレラの時代の愛/
ラス・マンチャス通信

やれAdobe CS5だ、Mac Book Proだ、iPhoneだと私的に仕事に欠かせない

モロモロの新製品発表が重なり過ぎだよ、死んじゃうぜ!(主に経済的な意味で)

ってな毎日を送っておりますが、フリータイムは粛々と読書。

読書、金かからない。サイコー。


コレラの時代の愛

これまた、装丁が(ry

装丁は「我が悲しき娼婦〜」と同じテイストっぽい。


マルケスはもうどうしたって「百年の孤独」の凄さにはおよばないけれど、

これはサーガ(年代記)っぽい側面がちょっとある分、面白かった。

マルケスの面白いものはすごく、「サーガ」って感じがする。。

そこに、凄くさりげなく(さりげなく?)幻想的なものが入ってくる。

全編通じて常に、南米の雨と土の匂いを感じるんだよね。


しかし、南米の文学を読むたびに思うが、歴史を知らなすぎるな。南米とか。

そもそも、ほぼ、習った記憶もない。

学校で習うの、古代文明と、植民地統治と、キューバ革命くらいじゃないの?

映画をみるといろいろ「へー」っておもうけど。

ゲバラすら映画がなきゃよく知らないよ。

知らないことが例えばヨーロッパや中国に比べて多すぎる。

有名らしい英雄とかの名前、ほぼ知らぬ。


内容はある女性を愛し続け、50年間待ち続けた男と、その女の話。

話は、要するにそれだけの話。

まあ、「百年の孤独」もある街とともに栄え、滅んだある一族の話だし、

サーガはあらすじを説明したところで何も伝わらないのよねw

人物も舞台も出来事も、凄くリアルな話のような、

凄く霧の向こうの遠い話のような不思議な印象を与えるところも特徴的。


しかし、関係を持った女性をいちいち克明に記録するって言うのは

よく聞く話だけど、男の人ってそういうなんかコレクター的欲求があるのかね。

「お前もか!」って反射的に思ったんだけど、

そんなに何度もそういう話を聞いてるのか、私は。


映画になってますね。映画でこの空気が何処まで伝わるのか、興味はある。


次。酒見賢一、恩田陸、畠中恵(敬称略)等々も受賞してて、

一口にファンタジーって言っても、間口広いなオイ!と思うものの、

まあ、そこそこアタリが多いのでそこそこ気にしているファンタジーノベル大賞。

今みたら今年度の審査員に井上ひさし氏が・・。合掌。

こちら、何回か知らないけど受賞作らしい。

ラス・マンチャス通信

予備知識なしで読んだけど、けっこうね、ダークファンタジー。

それも耽美的な方向じゃなく、気持ち悪い方向にダーク。・・うん、嫌いじゃない。w

全編でひとつの話ではあるんだけど、割合章ごとに話(エピソード)が終結する。

終結するというか、いろいろなものが回収されないままその章は終わったりするので

なんか尻切れとんぼっぽい感じがするんだけど、わざとだろうか。

わざとなんだろうな・・・。


こういう世界観、どっかで感じたことがある。・・ゲームか?

わからないけど、日常(それも小汚い方向のリアルな日常)に

異物がちょいちょい混じった世界。そういう小説でした。