シュルレアリスム展
忙しい忙しい言ってる人とかね、かっこわるいと思うのですよ。
徹夜とかね、しゃらくせえ。
だからさ、仕事ばっかしてると、腐るぜ?的な意味で、
自戒を込めつつ、時間を取ってふらふらと出かけてきたよ。
なにげに初の国立新美術館。広いのね。無駄に。
シュルレアリスム(シュールリアリズムって習った気もするが
これは読みの問題だなきっと。)って実は私大学のときに専攻の関係で
みっちりレポートを書かされたので、結構ちゃんと覚えてる。今でも。
なんだけど、かれこれ当時から約15年を経てこういうまとまった展示を見ると、
クラッシックだわーとか感じてしまうという。
現実ではない世界、宗教や物語を含む社会的な幻想ではない、『個人的な幻想』に
題材を求めたというのはたしか、概念としては結構新しいアートの運動なんだけど、
(この辺うろ覚えですよー)そういう世界の認知がいかに素早く浸透したかってことよね。
特にほら、日本とか妄想力は世界でかなりトップの国だしさ。
魔法少女まどか☆マギカ(いきなり何)の魔女の結界とか魔女の表現とか、
完全にシュルレアリスムの手法じゃんとか。
この種の題材は今では表現に欠かせないし、表現方法や媒体も増えた。
それもあって、今ではむしろクラシカルなテイストを感じる。
今となってはわりと形式化されたたぐいの幻想になっちゃってる感じ。
もちろん原点として、そこだったという意味での評価はあるけれど。
あとは、そうだねー、人間の脳は既存の認知に照らせない種類のものを
認知できないという特性があるらしく、それが人間の限界でもあるから、
「幻想」もね、やっぱり平たくいうと「組み合わせ」「文脈」の異常のレベルに
とどまらざるを得ない。そういうの、シュルレアリスムの作家たちも
創作している中で限界を感じたんじゃないのかな。
「見たこともない組み合わせ」や「見たことのない文脈」は提示することができても、
「見たことのないもの」はやっぱり「見ること」ができないものね。
だけど究極的にはそこを表現したかったんじゃないかなと、すごく感じた。
苦しかっただろうなと思ったりした。これは私の想像だから、知らないけどね!
あと久しぶりに「アンダルシアの犬」見たよ。懐い。
ダリ先生とかがでている不条理映画です。
んで美術館に行くと外せないのがカフェスペースとショップ。
地下のスーベニアショップ&カフェテリアにいそいそいってみる。
うむ、こちらはなかなか、外人に喜ばれそうなお土産とかある。
あと漫画もちょっとおいてある。
すれ違ったおしゃれ男子が「こぎれいなビレッジバンガード」と
言ってましたが、まあそんな感じでした。
カフェはあんまり。カフェは原美術館をしのぐところがいまだ見つからないなあ。
ここは、お茶なら1階のカフェの方がよさそう。
お昼だったからなんか食べれそうな地下の方にいってみたんだけど、
飯なら六本木だし外に出た方がいいね。
3階にレストランがあるらしいけどこちらは未見。
アンダルシアの犬 [DVD]
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