2月 6 2012

生きることは許すこと「深呼吸する惑星」

…|д・)

おひさしぶりです。

いろいろなことがすごい勢いで時の渦の中に飲み込まれて忘却の彼方です。

何ならうっすらボケてきていると言っても過言ではない。

ヤバイのでサルベージ的に、12月〜のあれこれレビューしたいなと。

年、またいじゃってるけどねっ!


で、まあ、かなりひさしぶりに生の舞台を見たので。こちら。

深呼吸する惑星

第三舞台です。

今回U(Under)30チケットっていうのがあってそれがちょっとお安い設定だったのね。

若い人に見てもらいたいんだろうなーと思ったんだけど、

U30の人たちって第三舞台とか知ってるの…?

鴻上さんは、NHKで番組とかやっているし、知っている人も多いでしょうが。

私ですらリアルタイムじゃないからね。再演とか、あとはビデオで見たりとか。

だからそんなに第三舞台のマニアックなファンじゃないし、お約束もよくわからないから、

これまでの流れが〜とか傾向として〜とかはよくわからなくて、

単純にひとつの演劇の作品として見た感想になるけれど。


でもね、面白いよ。演劇は、たまに見るとなんかいろいろ動悸がする。(←?)

身体性がすごいんだよね。飛び散る汗と唾とかねw

筧さんはすげーよ。小さいくせに、なんだあのエネルギー。

あと、私はやはりダンスが好き。ミュージカルはあんまりでもないんだけどダンスは好き。

第三舞台はいつもダンスが素敵ですよ。男の人たちが特に。(え、そこ?w)


最近は舞台を中心にやっている若い俳優さんも多くて、

そういう方たちが有名な演出家のもとで演じる舞台を見ることもあるのだけれど、

なんていうんだろう、この舞台は役者さんのベテラン度というか…お互いよくわかってる感というか…

やはり『劇団』としての完成度みたいなのをしみじみ感じてしまう、そういう舞台でした。

だからこその解散公演なのかもしれないねと思ったり。


自分をだまして生きるのは修羅の道で、そんな時だってもちろんあるけど、

でも最終的には生きていくっていうことは許すことなんだなあ。

自分を許して他人を許すってことなんだなあ。

許すっていうか受け入れると言い換えてもいい。

っていう舞台(だと私は思った)なんだけど、

いろいろと細かいことが引っかかって思い出されるお話でもあった。

異星人が地球人と子どもを作れるように生殖構造を手術するってどういう背景でどういう心境y!とか

「本当に絶望したひとは怒ったりしない。ただ膝を抱えて諦めるんだよ。(うろおぼえー)」とか

そこもっと掘り下げてー!みたいなところもちらほら。


まあ‥あとはもうどんだけ高橋一生君が素敵だったかっていう話なら

よだれを垂らしながら延々と語れますけども。

(チケットとってみたら客演が一生君だったといううれしい誤算)

あの怪演ばかりのベテラン陣の中でがっつり2役努められるってのはすげーね。

6月の「温室」も見に行っちゃおーかなー。うひひ。

朝日のような夕日をつれて NEW VERSION―鴻上尚史第一戯曲集

私家版 第三舞台



10月 21 2011

初:庭園美術館

めっきりお寒くなりましたが、いかがおすごしですか?

前回のエントリが9/2とか…。さぼり過ぎだろ的な。

読書の秋、芸術の秋にがっつりと突入してるものの、

横浜トリエンナーレもいけてないし、なにもできていません、うわーん;;

そろそろ一日自由を与えないと、屍化しますw


んだもんだから、今日のエントリもだいぶ古いっていうか、

ああーいった日は地獄のように暑かったわ。などと思い出すわけですが。

これ見てきました。

庭園美術館

いってみたら、そのあと(現在絶賛開催中)に建物そのものにスポットを当てた展示がっ。

まあ、ガラスやら宝石やら、っていうか宮廷生活っていうものに

ワクテカしちゃう程度には乙女脳なので、「皇帝の愛したガラス」もおもしろかった

(キラキラしいシャンデリアとかより、薬入れとか水筒とか生活感溢れるものが好き)ですが、

話には聞いていたけど、庭園美術館は建物がいいですね。

建物がいいって言うだけでテンションがあがる。空間のパワー。

昭和初期の宮様の住居だったのもあって、なんというか生活が想像できる作りなんだよね。

あー、ここ、食堂?とか、各部屋に暖炉がある…とか、おぅ、前室があるぜ!とか。

ちょっとしたタイムスリップ感が味わえます。

11月からリニューアルらしいんで、その前に一度見れて良かったかな。


で、目的の8割を占める、ミュージアムカフェの偵察。

ここのカフェは、手前の大通り沿いにあるので、ミュージアムによらなくても入れる。

昼時は近所の奥様とかもくるらしく、めちゃこんでたので、先に展示を見に行って、

2時頃戻ったら待たずにはいれた。

なんと、老舗料亭「金田中」がやっているらしくて、

わりといろいろシャレオツなものが食べられます。

焼肉丼と翡翠麺のセットをいただきました。おいしかったですよ。

男の人には足りないだろうし、ちょっとお高いけど、まあ、白金だしね…。


先に言ったように、大通り沿いにある、普通のカフェっぽいので、

ミュージアムカフェ感が別にないっちゃないのがあまりおもしろくないよね。

庭園美術館の一室で、メイドさん(萌えメイドじゃなくて本気のメイドさん)に

かしづかれつつ食事でも出来れば最高なんですけどね!


3月 7 2011

シュルレアリスム展

忙しい忙しい言ってる人とかね、かっこわるいと思うのですよ。

徹夜とかね、しゃらくせえ。

だからさ、仕事ばっかしてると、腐るぜ?的な意味で、

自戒を込めつつ、時間を取ってふらふらと出かけてきたよ。

シュルレアリスム展

なにげに初の国立新美術館。広いのね。無駄に。


シュルレアリスム(シュールリアリズムって習った気もするが

これは読みの問題だなきっと。)って実は私大学のときに専攻の関係で

みっちりレポートを書かされたので、結構ちゃんと覚えてる。今でも。

なんだけど、かれこれ当時から約15年を経てこういうまとまった展示を見ると、

クラッシックだわーとか感じてしまうという。

現実ではない世界、宗教や物語を含む社会的な幻想ではない、『個人的な幻想』に

題材を求めたというのはたしか、概念としては結構新しいアートの運動なんだけど、

(この辺うろ覚えですよー)そういう世界の認知がいかに素早く浸透したかってことよね。


特にほら、日本とか妄想力は世界でかなりトップの国だしさ。

魔法少女まどか☆マギカ(いきなり何)の魔女の結界とか魔女の表現とか、

完全にシュルレアリスムの手法じゃんとか。

この種の題材は今では表現に欠かせないし、表現方法や媒体も増えた。

それもあって、今ではむしろクラシカルなテイストを感じる。

今となってはわりと形式化されたたぐいの幻想になっちゃってる感じ。

もちろん原点として、そこだったという意味での評価はあるけれど。


あとは、そうだねー、人間の脳は既存の認知に照らせない種類のものを

認知できないという特性があるらしく、それが人間の限界でもあるから、

「幻想」もね、やっぱり平たくいうと「組み合わせ」「文脈」の異常のレベルに

とどまらざるを得ない。そういうの、シュルレアリスムの作家たちも

創作している中で限界を感じたんじゃないのかな。

「見たこともない組み合わせ」や「見たことのない文脈」は提示することができても、

「見たことのないもの」はやっぱり「見ること」ができないものね。

だけど究極的にはそこを表現したかったんじゃないかなと、すごく感じた。

苦しかっただろうなと思ったりした。これは私の想像だから、知らないけどね!


あと久しぶりに「アンダルシアの犬」見たよ。懐い。

ダリ先生とかがでている不条理映画です。


んで美術館に行くと外せないのがカフェスペースとショップ。

地下のスーベニアショップ&カフェテリアにいそいそいってみる。

うむ、こちらはなかなか、外人に喜ばれそうなお土産とかある。

あと漫画もちょっとおいてある。

すれ違ったおしゃれ男子が「こぎれいなビレッジバンガード」と

言ってましたが、まあそんな感じでした。

カフェはあんまり。カフェは原美術館をしのぐところがいまだ見つからないなあ。

ここは、お茶なら1階のカフェの方がよさそう。

お昼だったからなんか食べれそうな地下の方にいってみたんだけど、

飯なら六本木だし外に出た方がいいね。

3階にレストランがあるらしいけどこちらは未見。

アンダルシアの犬 [DVD]