「僕が星になる前に」を見たよ

脱・耽溺シリーズ。

いや、色々みてはいるんだけども、なんか羅列していったら

この映画の感想がやけに長かったので久々の単独タイトルですよー。



なぜかスーパードマイナーな映画を取り上げますが、(ドマイナー…だよね?)

ベネさんことカンバーバッジ君がね、主演だと聞いて。

ややネタバレ。




男4人で旅に出るぜ。一人は死にかけ(ベネさん)だけど!って言う映画。

しかし映画っていうか、なんでもそうだけど

こういうものはみる方のコンディションに左右されるからなあ。

面白いかどうかといわれると微妙ではあるんだと思うのだけど、

美しい映画ではあると思います。

イギリスの自然ってマジビジュアルとして最高だな。


とにかくまあ、ネタ(結末)としてはうん、そうだよね。って言う話で

私的にはこれ、ハッピーエンドちゃうの?とも思うので、

それはまあどうでも(どうでも?)いいんだけど、

なんかもう、男4人でえっちらおっちらの旅路の過程がすごくねえ…良かったのですよ。

私は腐ってはいないので、そういう意味で…ということでは全然ないんですけど

いい歳した男たち(=それなりに悩みとか色々ある)が互いをさらけ出す、

てか、一人が死にかけてるもんだから否応無しにさらけ出されちゃったりして、

なおかつ基本的に男子校ノリ的なバカさがやっぱりあってっていうのが

なんかこう、たまらんですよ。ロードムービーはやっぱり好き。


あの、結末っていうかメインのストーリーが

どうでもいいっていうのは語弊があるけれど。

人生には色々な苦しみやままならないことがあるけど、

『死』のそれって、あの、リミットがあるでしょ?これも考え方だと思うけど。

苦痛の単位というか、総量というか、大きさはさておいても、

終わり(リミット)が見えている苦痛と、

いつ終わるのかわからない、どうしたらいいのかさっぱりわからない苦痛とがあるとしたら、

これを見たときの私は後者の方により感じるものがあったんだと思うのね。

あと多分私は、もともと『人が死ぬこと』に対する感受性というか感応性が低いので。

もちろん、実際に自分の身の回りの人が死ぬことに対していっているんじゃないですよ。

物語の中の『死』に対する感応性ね。


で、当たり前なんだけど死にかけているベネさん以外の3人それぞれに、

そういう苦悩というか、苦痛みたいのがあって、ままならなくて、

でもかたや、なにしろベネさんは死にかけてるもんだから、

「僕は死にたくないのに、お前ら、糞みたいな人生送りやがって」

的なことを言ってしまったりもするわけ。

で、喧嘩になったり、逃げたり、暴れたりまあいろいろするんだけど、

そのあたりでいちいちなぜか泣く私。

人が泣くところで泣かず誰も泣いてなさそうなところで泣く私。

(そんなことないのかな、よくわからない。映画館暗いし。

でもとりあえず両隣のお嬢さんたちとは違うところで泣いてて、恥ずかしかった。)

その意味でも、主演は確かにベネさんなんだろうけど、

他の3人を演じた人たちが良かったよー。

特にマイルズね。死に対する忌避の感情とか薄暗く、色っぽい。


あと、死にかけてるもんだから終止ベネさんが姫ポジションである。

ペールグレーのお美しい瞳をフルに活かした安心の安定感ですが、

やっぱりベネさんの演じるキャラクターだと

シャーロックを超えるものにはなかなかお目にかかれないですね…。

次点はギラムさん@裏切りのサーカス。


あと地味に気になるのが、暑いのか寒いのか、冬なのか夏なのかが

さっぱりわからないっていうところですね!

めっちゃ厚着してる割には平然と泳いでるし。

イングランド、謎の大地である。




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