4月 22 2014

映画耽溺(13)コメディ祭

やべーやべーちょっとレビュー溜まってしまったよ。

というわけで、ひとまず強引にまとめてみたコメディ系列。

なんか今月はコメディづいておりました。

しかしこれまた、コメディって幅広いよね…。

笑えればコメディっていう定義だと、私なぞ大抵のものは笑えますから…。

悲惨すぎて笑えるとか、酷すぎて笑えるとか、キレすぎてて笑えるとかさ。

だって8月の家族たち(後日更新予定)だってコメディと言えばコメディだからね…。

まあ今回はとりあえず、今月見た中でレンタル屋でDVDが『コメディ』の棚に

ある(ありそうな)ものをまとめて面白かった順。


●21ジャンプストリート



今回のなかなか秀逸なラインナップの中で、

特にお下品でおバカなこれを一番に選ぶ私のセンスを許してほしい…。

だって、おもしろかったんだよぅ。

下品でバカなところとかも含めて、まあ王道のコメディじゃないでしょうか。

警察バディもの&青春学園ものの力任せのあわせ技です。

マジックマイクのチャニング・テイタムくんですが、

全く興味なかったけど、この映画の彼はいい!

イケメン枠なんだけどさ…ジョナ・ヒル演じるイケてないオタク枠と

入れ替わり含めて大変いい具合にはじけています。

手違いで学生の頃と逆のスクールカースト枠をやらなきゃいけなくなるという

ベタな展開の中にほんの少しの切なさとかもありつつ基本は下品です。

でもおもろい。何も残らないけどとにかく屈託なく笑えるっていう、

久々に見たコメディ映画のお手本的映画でした。

あとジョニー・デップの無駄遣い。

(どうももともとTVシリーズとかあったらしく

そのあたりの縁があるらしいですがここらは見てないので不明)




●マリーゴールドホテルで会いましょう



画像のチョイスでお気づきの方もいるかと思いますが、

ここからおもむろにビル・ナイおじさんと結婚したい週間がはじまりましたよ…。

いえ、おじいちゃんにしては異様にスタイルのよろしい

ビル・ナイおじさんはいつだって素敵ですが、

こちらの映画のビル・ナイおじさんはいつもにまして素敵ですよ!結婚したい。


これ、コメディかどうか微妙なところと思いますが、

だってコメディの棚にあったから…。

笑えるかどうかはさておき、しみじみ(?)としたいい映画です。

キャストが豪華ですよ。じいさんばあさんばっかりですが。

若いのはみんなインド人だ!まあ英国俳優好きってのは結構いますが、

実はこっちも意外といる(体感)おじいちゃん&おばあちゃん俳優好きの方にも

全力でオススメしたい逸品です。

人生はいろいろでさー、積み重ねた年月がさー、人をつくってさー、

そんでそれがさー、すげえ魅力的なんだよねー。

じいさんばあさんの魅力を説明するとこのようになりますけど、

まあ要するにそのあたりを煮詰めた老人群像映画。

美味しいところは全部マクゴナガル先生(マギー・スミスさま)が持っていきますが、

ジュディ・デンチちゃんが安定の天使です。あんなおばあちゃまになりたいわー。

寂しさ堪えて息子に電話するところなぞ、もう…(涙)

あと何度も言いますけど、ビル・ナイおじさんと結婚したい。




●ワールズエンド 酔っぱらいが世界を救う

●ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン

この2本+ショーン・オブ・ザ・デッドであわせてコロネット(劇中にでてくるアイス)3部作。

安定のニック・フロスト&サイモン・ペグ&エドガーライトものです。

甲乙つけがたいのでまとめたった。

おもしろいですけど、やっぱり英国のコメディなので、爆笑ではないんですよ。


じゃ、まずこっち、ワールズエンド



これ、ペグちゃんがやべえほうです。意外だった。

前の2本はまあどっちがヤバいかっつうと圧倒的にニックのほうだったんですけど、

(まあほら、デブだし)これは最初の方とかむしろニックが超常識人です。

まあ最終的にはいつものニッペグになりますけどね。

いやー、役者はすごいわって、まさかこの3部作で思うとは思わなかったよw


あとこれは、がっつりマーティン・フリーマンさま(通称マーさま)がでていますが、

ビル・ナイおじさんは声だけです。

映画館で隣だったおねえさんがどうもマーさまファンだったらしく、

一瞬、え、マーさま、そこでそのいい笑顔なの?!っていう場面があって、

でもそれマーさま見てないと気づかないかなって言う場面なのね。画面ごちゃごちゃしてるし。

そこで私とおねえさんだけ『ふふっ』って笑ったときの一体感たら!

そしてある瞬間からの怒濤の展開、笑う。

明らかにおかしな状況で、通常運行にこだわるおかしみってのが

この3部作の1つ共通の特長と思うけど、今回も同様の笑いがそこかしこに。

あと、「バカなことをやるのは人間の基本的な権利だ!」(うろおぼえ)っていう

まさかの心に残る名言が飛び出します。酔っぱらい最強。





でこっち、ホットファズ。ポリスものです。

こちらはねー、ペグちゃんがすげえできる警官です。カッチョいいレベル。

でニックは、安定のニック。憎めない間抜けなデブね。

3部作でさ、トーンは同じっていうか、なんだろ、共通点はあるんだよ、

リズムっていうか、おかしみの種類の同じな感じっていうか。

役者もニッペグは同じでも、役柄は全部違うのね。

それがちゃんと違うキャラに見えるからさ、こう言っちゃ悪いけど、

ペグちゃんもニックちゃんもプロなんだなあーって感心したっつーか…w

あと安定のポリスコス(コスではないけどな!)のマーさまと、

ビル・ナイおじさんが一瞬でますよ!素敵ですよ!


あとこれは特にわりとなんていうか皮肉なオチなんだよね。怖いっていうか。

なんか所々に重鎮的な役者さんがいて、それがまた不穏さをかきたててる。

だから同じ警官もので、同じバディもので、同じコメディなのに、

21ジャンプストリートと全然違うんだよ。

しいていうとやっぱりすごく英国らしいコメディって感じ。



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3月 6 2014

映画耽溺(11)

なにをかくそう今回で一番インパクトがあったのは

ナショナルシアターライブの「フランケンシュタイン」でしたけども。

あと「変態アニメーションナイト」。

どちらもいわゆる『映画』とはちょっとちがうけども、

東京ではいろんなもんが観られるので、素敵。


「フランケンシュタイン」は

ベネディクト・カンバーバッジくんとジョニー・リー・ミラーくんが

フランケンシュタイン博士と彼の創ったクリーチャーを交互に演じたっていう

ナショナルシアターでやった演劇。

ダニー・ボイル先生の監督?演出です。



いやーダブルキャストっておもしろいよね!

同じ役を同じ台詞でやるのに、全然違う。

全然違うキャラクターに見える。面白い。

人間てすごいなって思う。違うんだなって。個性ってこういうことだなって思う。

(私的にはベネさん=博士バージョンが好み。衣装が可愛すぎて死ねる…)

演劇にはやっぱり独特の面白さがあるよなー。面白い。

あの生々しさが苦手な人は多いだろうというのもわかるけど。

お話としては非常にシンプルなお話ではあるんだけど、他にも演出や台詞含め、

いろいろ面白いので語りたいことはいっぱいあるんだけど長くなるので割愛〜。


で、今回の面白かった順!

今回は、まあまあかなー。主観的なのは相変わらず。


●ホビット〜竜に奪われた王国〜



だからね、萌えはね、最上級の面白さなんだよー!

ていうわけでもはやこれが一般の方に面白いのかどうかはわたしには判別不能ですが、

ドワーフスキー、トールキンスキーにはたまらないものがあるのですよ!

あ、あと今回はエルフスキーにもいいんじゃないかな!レゴラスすげえよ。

あ、あとやっぱりファンタジースキーとかRPGスキーにもお勧めしたいなー。

あ、あと、ドラゴンスキーにもお勧めしたいな!(きりない)

これもさあ、語りだすとキリがないので涙をのんで、箇条書き!


・ビルボさんが戦いに目覚めた!画像の通り完全に人殺しの目になっています。

 もうビルボちゃんとか呼べないよ、ビルボ先輩だよ!

 マーティンの演技は今回も圧巻。よくも悪くも、マーティン。

・今回のヒロインはキーリ。さながら子犬。かわいいよ、かわいいけどさあ!

 私的にはタウリエルはいらない派。中途半端な恋なぞ過酷な冒険にはいらんよ!

 だいたいドワーフの恋(執着)は命がけなんだろ?

 そんなポエム的なものですむようなもんじゃないんだろ?!

 叶わなかったら死んじゃうくらいのもんじゃないの?

 伯父上を見ろよ!もううっすら病気じゃんか!アーケン石に恋するあまり!

 まあ違う意味でキーリも死にかけてるけどさ。

 とにかくそんな女々しいこと言ってたらお兄ちゃん(フィーリ)おこだよ!

・とはいえタウリエルはレゴラスを活かすためにいい役割ではある。

 レゴラスが指輪のときとだいぶいろんな意味で違っておもろい。

 ここから指輪までの60年のあいだに何があったのよ!って言うレベル。

・ドワーフのわちゃわちゃの安定感。

・トーリンに先導させちゃダメだー!何もなくても迷う王様だぞ!あいつ!

・樽のところ最高に楽しい。スプラッシュマウンテン。

・バルドさんの面倒見の良さに苦労性が垣間見える。三部の活躍期待。

・スマウグ(竜)かわいい!賢いのかアホなのかわからん。

 (飛び立つ直前一瞬うつる)後ろ姿とかめちゃかわいい!あれほしい!

・そしてまた、こんなところでおわりか…or2


あとドワーフひとりひとりについて語りたいけど、誰も求めてないと思うのでやめる。

いやー、ほんとになあー、これ第三部、私泣きすぎて死ぬよね、きっと。





●ラッシュ〜プライドと友情〜



いやーソーの時も思ったけど、クリヘムの身体厚いな!筋肉!

とそれはさておき、こちらはダニエル・ブリュールがニキ・ラウダに似すぎててびっくりした。


この二人は性格もスタイルも全然違って、ライバルなんだけど

けっして憎みあってはいないのね。挑発だってしあうし、言い合いもするけど

だけど二人きりでしゃべるシーンはほとんどない。最後くらい?

いつだってサーキットで、あるいはまわりに大勢の人のいる場所で、

二人は火花を散らしあって、まわりは二人の確執を思うし、

レーサーなんだから、互いに意識して死んでも負けたくない、

相手を叩きのめしてやりたいっておもうのは本物だけど、

だけど別に二人は憎みあってはいないのよ、やっぱりどこか認めあってもいる。

そういうのが私はすごく尊いと思ってしまうタイプなので、ぐっと来てしまうのです。

だって『自分とは違う。邪魔なときもある。でも憎めない。』って

すごくすごく大事な感情じゃない?人生において。



●大統領の執事の涙



なにげにキャストが豪華なのではないだろうか。

アラン・リックマンさまが出てきてびっくりしたよ。

相変わらずの素敵ヴォイスでした。

まあ、それはともかく、すごくこれ、題材面白いと思うんだよね、

より直接的に戦う方法を選ぶ息子との確執も含め。

キング牧師が「黒人メイドや執事は戦士である、無意識的であれ。

かれらは白人に黒人が信頼に足る人間であることを示した。」的な(うろおぼえ)

ことを言う場面があるけど、あれだよね、北風と太陽思い出すよ。

黒人の権利についての戦い方の対比という意味では、でもこれ物足りない。

でもって、じゃあ、単なる一人の男の話なのかって言うと

まあそりゃそうなんだけど、それもまたなんかちょっと薄いんだよね…。

あえて、政治的に無関心であろうとしたのか、

それとも本当に単純にどうでもよかったのかとか、ちょっとわかんない。

あ、でもあれです、オプラ・ウィンフリー、

役者としては初めて見たけどなかなか良かった。うん。



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