映画耽溺(17)
2014年の終わりが見えてきました…。
早くない?そしてなんだかバタバタと忙しく、
遊んだり仕事してたりしてたら、また更新あいちゃった☆
っていういつもの状態です…。
けっこうたまっちゃったよ!今回、シリアスとハッピーの振り幅ひどいです!
まあ、どっちもすきだけどね!振り幅酷すぎて、この順番で見ると多分、酔います。
面白かった順!
●ガーディアン・オブ・ギャラクシー
アベンジャーズやら、マイソやら、X-MENやら、
正直マーベルには貢ぎ過ぎだって思ってるよ…。
ていうかね、本当マーベルにはいい加減にしてほしいんだよね、
1つのレーベルに市場(…市場?)を独占されるのって、
あんまり好ましくもないからさ。
でもさ…でもさ…、正直ここ最近のマーベル映画のクオリティ、
悔しいけど、すごいんだもの…。
で、これ。画像のセレクトでおわかりですね、感想は
「ロケットー!ロケット、お前最高だな!好きだ!モフらせてくれ!」
の一言です。凶悪なアライグマ…。なにそれ、「ぼのぼの」で見た。みたいな。
とまあ、ケモマニア的感想はさておき、この映画、
私のようなアラフォーのハートを打ち抜きまくる細かいエピソードやら
音楽セレクションもさることながら、まあ、相変わらずのキャラ描写の見事さ。
獣、植物、天然の筋肉、能天気なヒーロー、美しい暗殺者、
姉妹の確執、悪役の中間管理職っぽさ、偽親子、役人との友情、
コレクターさまの安定の気持ち悪さ、つか吹き矢のおっさん最強じゃねえ?
など語りどころの多さでダントツに面白かったです。
クソ…マーベルめ…(財布の紐を緩めながら)。
●悪童日記
ガーディアン〜からの振り幅よ…。
こちらはまた全然テイスト違いますけど。
これは本当に原作が好きでね。だからこれ単独で見たら
面白いかどうか…はわかんないんだけど。
(余談ですが不動のマイベスト3外国文学は「悪童日記」「100年の孤独」
「カラマーゾフの兄弟」です。わぁ、わかりやすい傾向!)
原作は終止すごく乾いた絶望に支配されてて、
一周廻って読み終わると謎の爽快感があるっていう
不思議な読後感のお話なのだけれど、(東欧っぽいというか、なんというか)
その空気感が映画で損なわれていないってことに感動した。
おもしろいから原作は是非読んでほしいなあ。難しくないし。
もうすこし原作の方が、ファンタジックなんだけれど、映画でも、
状況はただ苛酷で、絶望的で、そのなかで双子はただ
むきだしに純粋で、残酷で、明快で、まるで2頭の野生の犬のようで美しい。
(ビジュアルも美しいよ。美少年万歳。)
生きていくって残酷なことだ、でも美しいことだって思う映画。
あーあと、ばあちゃんすごく良かった。
映画見たら好きになったね、くそばばあ。
●アバウト・タイム ~愛おしい時間について~
ノーチェックだったんだけど、評判が良かったのと、
ラブ・アクチュアリーの監督なのと、私の結婚したいおじいちゃんNo1の
ビル・ナイおじさんが出てるって聞いて!
今回も、チャーミングな、ビル・ナイおじさんだよ!
今回も、ちょう素敵な、ビル・ナイおじさんだよ!
はー、結婚してほしい…。
こちらもまた悪童日記からの揺り戻しすごいんだけど、
この映画、いい人しか出てこない。で、文句なしのいい話。
タイムトラベルものなんだけど、異常な地に足ついた感。
SF感ゼロだけど、なんだろなー、心が洗われる安心感。
たしかに設定に『?』て部分はあるけど、SF感ゼロだし、
他に隙がないので、なんか許せちゃうっていう。
浄化されて昇天しちゃうかと思いましたよ。しまいにゃ。
一人の青年の、まあ恋愛映画なんだろうけど、
家族映画というか、父子映画でもあり、兄妹映画でもある。
ビル・ナイおじさんのみならず、出てくる人がみんなチャーミングっていう、
何だよこの安心感…。主役の男の子どっかで見たことあるなっておもったら、
ハリポタのビル・ウィーズリー兄ちゃんでしたね。
後述の『FRANK』にもでてたので、ガッツリ覚えた。
まあ、なんていうか人に大変すすめやすい、良い映画です。
面白いし、あーあと、レイチェル・マクアダムスのファッション可愛い。
この上着とワンピースとか↓
こっから加速するよ!溜めすぎた!
●ジュノ
そういや遅めの夏休みでシンガポールに行ってたんだけど、
その飛行機で見たんですね、これ。見逃してたんで。
エレン・ペイジの出世作。いや、おもしろかった!
オープニングとか、アニメーションなのね。かわいいし。
これもまた、登場人物がみんなキュート。
ジュノもつっぱってて、変な子にも見えるけど、
年相応に愛や人間を信じていて理想化している、そこがすごく良かった。
養子先の夫婦に理想を見るんだけど、でも現実はそんなに上手くいかない。
自分のことではなくて、そういうことで傷ついてしまう、
その気持ちを表現したところが見事だなと思った。
これは映画館で見ても良かったなー。面白かった。
●FRANK
へーファスベンダーが、かぶり物。ふーん、コメディかな?
くらいの予備知識で行ったら、やべえこれケガするやつだ!っていうのだった。。
非凡であるということ、平凡であるということ、非凡でありたいと思うこと、
平凡になり得ないということ、才能とは何だろうかとか、表現者的には
考えると危険なことを正面から見せてくるって意味で、気軽に見るとケガするやつだよ!
大変に、残酷なお話だと思いました。
終わり方も大変に残酷だと思いました。
あ、中身(ファスベンダー)ちゃんと最後出てきます。
繊細なファス。壊れたファス。歌うファス。が見れます。おいしい。
●シンプル・シモン
これもハッピー系、出てくる人みんなキュート系北欧映画。
主人公のアスペルガーの男の子はスカルスガルドさんちの弟くんです。かわいい。
お父さんはあれだ、マイソのヌーディスト博士だ。
お兄さんはあれです、メイジーの瞳の巨人。あともう一人俳優のお兄さんいます。
北欧特有のおされカワイイ色使いやらファブリックやら、アニメーションも。
目に嬉しい映画です。
主人公シモンの同僚のおかしな人たちも可愛い。
わたしはつくづく、おかしな人たちが好きですね。
●神様なんかくそくらえ
これは絶望系。すごい邦題だな…。東京国際映画祭でみたよ。
なぜならこちらで酷い男を演じているケイレブ・ランドリー・ジョーンズくんが
来日してたからね!見に行ってきました。
ビザンチウムで大変良かった子ですね。実物、素敵でした。
とそれはさておき、この映画のケイレブくん、大変汚い。(ホームレスだしな)
んで、酷いの。すんごい、酷いの。多分これ、純愛の映画だと思うんだけど、
それにしてもなんでそんな男好きなの…って思うくらいなの。
今回も(主に精神的に)概ね盛大に病んでおる。シックボーイの本領発揮です。
うん、…素敵。(私、男は酷ければ酷いほど好きっていう不治の病を患っている様子)
そんなわけなので、主人公の女の子がそれでも彼を愛しているっていう
そういうのはもう本当に良く、わかるのですよ。
しょうがないよねー。愛ってそういうものだよ、残念ながら。
当然彼女の愛は一切報われないけど、まあでも冷静に考えて愛が報われるって何よ、
どういう状態なら報われたっていえるのよとか、思うとね、
もうほんと、しょうがないよね。恋や愛は、病気だからね。
主役の女の子の半自伝と聞きましたが、膝つき合わせて、
酷い男を愛するってどういうことか語り合いたいわ。
主役の女の子もやや三白眼でね、可愛いです。実物も可愛かった。
ちょっと影がある感じでね。この先も女優さんやるのかなあ。
●ジゴロ・イン・ニューヨーク
安定のウディ・アレン。安定のジョン・タトゥーロ。危なげない。
あとひさしぶりにヴァネッサ・パラディ見た。
厳格なユダヤ教徒寡婦の彼女が、エロでもなんでもなく、
マッサージで触れられて、それで泣く所とかあるんだけどね、
いや…わかるよ、その気持ち。人には人が必要だよね。っていうね。
あとですね、X-MENのセイバートゥースやってた厳つい人
(リーヴ・シュレイバー)がですね、髪の毛くるくるさせて純情な感じで出てきます。
意外ににあう…よ、かわいらしい役。
●LUCY
今まであんまり思ったことないんだけど、
これ見て初めて、あれ?スカーレット・ヨハンソンて演技上手い?
(今まで下手だったという意味ではない、美しいこともあって、
画面が持ってしまうので、あまり彼女の演技そのものについて
これまで何か思ったことがないだけです。)って思った…。
リュック・ベッソンが撮りたいことを、撮りたいように撮っている(安定)ので
面白いかどうかって言うと微妙(おい)だけど、
いや、ドーピング前のおしっこ漏らしそうな怯えっぷりとか
ドーピング後の人外感強まって、目開いてるけど一切ここ見てない感じとか、
スカヨハ上手いなって思いましたよ…。
あとまあ、色々笑った。最後とか、口から光線出たもんな…。
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