4月 28 2014

映画耽溺(14)

気候が良くなってくると外出たくなってきますねー。

最近映画ばっかで森美くらいしか行っていないから、

久々に原美術館とかも行きたい。あそこのカフェでぼんやりしたい。


なにはともあれ、たまってるレビューその他編。

今回のは、無理…面白い順、無理。

どれも私的にはめちゃ面白いけど

どれも多分、面白くないって思う人も多そうって意味で。

まあ、キャプテン・アメリカは安定かな…と思いますけど。

てなわけで今回は観た順ね。


●あなたを抱きしめる日まで



ジュディ・デンチちゃんが安定の天使。(6日ぶり2度目)

マーティン役の人、なんだかんだでよく見る顔だなあと思って調べたら

コメディアン出身だった。スティーブ・クーガンおじさん。

最近ではホット・ファズで見ましたね。


高学歴ジャーナリストと、ごく普通の中流のおばあちゃんとの

微妙な噛み合なさとか、割とくすっと笑えるんだけど、

全体を通しては地味で酷い話な映画である。実話ベース。

デンチちゃんは終止、自分の罪の意識と向き合うんだけど、それがね、

もちろん子供のことはあるけれど、つきつめるとやっぱり、

カソリックの肉体の悦び(要するに愛とセックス)に関する罪の意識なんですよ。

いやー、それがねえ、面白いなあと思って。面白がるものでもないけど。


これ、字幕がなかったので私の勘違いかもだけど、

空港でエバンジェリン(evangelicalは福音派/プロテスタントね)ていう

香水の、男女が絡み合っている広告をじっと見つめている

デンチちゃんのカットがあるのだけど、あれとか意味深すぎる。


あと、最後までデンチちゃんはね、皆を赦すの。誰のことも責めないの。

マーティンに、「皆に感じよくしなさいね?」的なことも言うの。

シスターのことも赦すの。でもそこに私の大嫌いな偽善は感じないの。

むろんデンチちゃんの演技力故もあるけれど、彼女こそ天使じゃないの?と思ったね。

神ってなんだろうね?ってそういうことを考えた映画でした。




●愛の渦



そんで次にみたのがこれですからね…。乱交のお話ですよ。

セックス観、しっちゃかめっちゃかになりますね!あはは!

こちらはカソリック的教義から一億光年離れたところの性欲持て余した世界の話です。

どちらも人間のお話ですよ、面白いですね!(笑顔で)

久々の邦画。これ舞台だったのかあ。舞台…どうやってやってたのか興味ある。


面白かったです。なんかこう、最初の気まず〜い感じとか、

コミュ力高い組のなんというか一周廻って客観的に見ると痛い感じとか、

あと、あれね、最後ね。女の子のすっぱり加減とかね。リアル。

それと、途中で乱入してくるカップルとか、

常連のはすっぱ姐さん組とかの微妙な虚構っぽさ。

エロはなんだかやっぱり、滑稽で、それでちょっと痛いところをついてくるんだよね。

そんでいつもちょっと寂しくて、切ない。

あとなんだかんだで、池松くん素敵でした。門脇麦ちゃんも。

このふたりの瞳がキレイ。




●8月の家族たち



こんな食卓囲みたくない。味なんかわかりゃしねーよ!

っていうまあ、酷い映画でした。(褒めてる)

ずっと心が休まらない。(褒めてる)

コメディだけど笑えない。いや、笑えるけど…なんつーかブラック。

後から知りましたが、これも舞台なんですねえ。納得。

そもそも私自身が血縁・地縁を必要以上に憎んでいるところがあるので

よけいにこの世界堪えるのですが、それも含めてまあ、心が休まらない映画でした。


なんか家族って、選べないじゃない。

選べないのに、なかなか縁が切れるものではないし、

愛だってあったりするし、でもそれ以上に疎ましかったりするじゃない。

互いに遠慮がないから、吐くほど憎くなったりするじゃない。

捨てるにしても、受け入れるにしても、苦しいものじゃない。

ほんと、厄介だよね。家族の呪いは本当に厄介。

まして女系は最悪だなとやっぱり思いました。

女は血を疑わない(自分で産むから)し、本質的に容赦なく残酷だからね。


そんな中、男たちは大変影が薄く、愛らしい(?)ですよ。

カンバーバッジくんは一服の清涼剤だし(可哀想だけど)

ユアン・マクレガーもなんだか愛情深いのに切ないし、

あっという間に死ぬけどサム・シェパードも瞳は寂しいし、

全方位に耐えてるクリス・クーパーも素敵です。

それから、我が青春スターのジュリエット・ルイスがいます!

老けたけどあいかわらず、頭と股の緩そうな、

性格の良さそうなのにちょっとオカシイ女の子(?)が似合います。

性格俳優としてこのままずっとがんばってほしいです。


あとメリル・ストリープ怖い。何でも知ってる頭のおかしい母親ちょう怖い。



●キャプテン・アメリカ/ウインター・ソルジャー



バババ、バッキー!(´;д;`)

なんだよ、バッキー!かわいいなおい!子犬か!(画像参照)

ていうかいい加減、悪役に萌えるのやめようぜ…。俺。


これ(アベンジャーズシリーズ)もロキちゃん始めとして、萌えジャンル映画なので、

もう一般の人に面白いのかどうか、わたしにはわからんよ…。

でもこれは面白いんじゃないかな!

アクションすごいのに、話もちゃんと色々盛り込んである。

話の内容的?に前作観てないとわかんないのかな?と思ってたんだけど

そんなこともないし、よくできてるんじゃないかしら。


しかしなんつーか超兵士強すぎ、ワロタ。

キャップは基本的に肉弾戦担当なので、アクション、目が疲れます。

キャップは超優等生キャラのわりには、私も好きだけど、

(盾背負って亀さんみたいでいちいちかわいいしね!童貞だし!)

この映画はなにげにナターシャの成長が感じられる映画だと思う。

バートン、でてこなくてしょんぼり…。

ナターシャとバートンはニコイチだと(私が)いいのに。

あと、バートンは知らないうちに雇い主消滅してるけど大丈夫なん?w


アベンジャーズ2楽しみですね。

バッキーでてくんのかな…。でてこないだろうな…。(´・ω・`)




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9月 28 2010

天使と悪魔を見たよ

ハタと気がつくと、本サイトの方の更新を5月末からやってねえという

ていたらくですが、だって、だって、忙しかったんだよっ。

ちょっと落ち着いてきたんで、また、ヒマな時に更新します。

うん、やる気はあるんだ。やる気はあるんだけど、あれ、めんどくさいんだよっ!


てなわけで、今日の映画はこちら。

天使と悪魔

カトリック世界を扱ったサスペンスものと言えば「薔薇の名前」を超える映画は

ないんじゃないかとおもうけど(カトリック的おどろおどろしさと重々しさ含め)

これもなかなか宗教的世界の可視化が嫌いじゃない人にはいいね!

私は宗教には懐疑的だけど別に否定はしないし、

文化的/システム的にはすごい面白いと思ってるので(新旧宗派問わず)

もう、細かい建物の飾りとか、服の飾りとかしげしげ見ちゃうよ!


あと、イタリア(ローマ)の見所がわんさかでてくるので、

「ローマの休日」とは全く違った意味で名所案内的にオススメw

ローマとヴァチカンはホントに宗教絵画と彫刻の宝庫なので、

何度「今回はちゃんと見る!」と思ってでかけていっても

2日目あたりから目が飽きておざなりになると言うね…。

この映画にもモチロン色々有名な彫刻家のお名前とその作品が出てきます。

ここにまさにドンピシャのコンテンツありますけど。


原作は「ダヴィンチ・コード」の方なので、今回も「ホンマかいな」というような

記号論的&陰謀論的解釈がばんばんでてきて、「天使が指差してるからこっち!」的な

ええ〜〜マジでぇ〜〜というような根拠で話がもりもり進んでくんだけど、

イタリアの重厚な街並と、トム・ハンクス先生と、脇役の無駄な重々しさ?で

なんか納得しちゃう映画。カメラワークもいいです。おもろかったですよ。


なんでユアン・マクレガーがこの役にキャスティングされてんのかしら?

美しき若きカメルレンゴ的な?それにしても周りの曲者(顔的にも)の役者から

浮いておる事よ…まさか小姓的な男色的な何かですか?!(歪んだ考えw)と

思ってたらそういうことか…的結末。

まあ、「全教皇は毒殺された可能性が…」とか言い出したあたりから

オチはよめたけど、楽しめました。


あと、殺し屋のキミwその車はヤバいってのは私も思ったぞw

車爆弾は香港のマフィアもイタリアのマフィアも愛用する暗殺の方法だろうにw