3月 14 2012

TIMEをみたよ

アンドリュー・ニコルさんです。

…誰?

ですよねー。知らないですよねー。私も知らんですもん。

とはいえ、「ガタカ」は知ってる。

ガタカ

ずいぶん昔に全然期待せずに、借りたかなんかで見たら、

えらくスタイリッシュで面白かったのは覚えてる。

アンドリューさんはその「ガタカ」の監督さんです。

で、いまWikiったら「トゥルーマン・ショー」の脚本とかかいてるんだ。へー。


その彼の最新作だときいて俄然見る気になったのがこれ。

タイム

一言で言うと、ぶれないこと山のごとし。

階級が存在する社会と、下階級からの移動と侵略(?)っていうストーリーのぶれなさと、

遺伝子に関与する設定のぶれなさと、

洋服やら、車やら、建物やら、小道具やらへの近未来感的美意識のぶれなさ。

あと、多分女優の好みとかもぶれてない気がするよ。

なに、この人、ブレテナーイ!好きなんだね、こういうのが…うん、よく…わかるよ。


ガタカもう一回見たくなったわ。

なにしろ昔の記憶なので当てにならないと言えばならないけど、

記憶の中ではガタカのほうが面白い。。と思うけど、

ああいうスタイリッシュさが好きな人にはオススメかなあ。

映画は見るタイミングっていうのがあるものね。

ガタカを見た時は、ああいう世界ちょっと新鮮ではあったけど、いまはそうでもないとか。


そもそも、ジュード・ロウ>ジャスティン・ティンバーレイクっていう好みの問題があるんだけどw

設定は面白いし、画面はスタイリッシュ(何回言うんだ、スタイリッシュw)だけど、

えー、最終的に話はボニーとクライドみたいになっているしだね、

悪者が結構、え、そんなふうに?って言う風に死ぬし(おもろいけど)、

シルビアたんの目周りは寝起きでも、水に入ったあとでも、おどろきの黒さだし、

タイムキーパーのおっさん、25には見えないけど?(しかし見てると味がでてくる)

てかタイムキーパーのイメージがエンデの「モモ」にでてくる時間泥棒まんまだけど?とか

いろいろと突っ込みだすとキリはないのですけど。

もう、こういうのが好きなんだね!っていうのがびんびん伝わるので許す。ていう映画でした。

ガタカ [Blu-ray]


3月 8 2012

ドラゴン・タトゥーの女をみたよ

風が強く吹いて、雨が降ってはやんで、段々あたたかい日の数が増えて春になりますね。

春になると人に会う気力がわいてきます。ちょっとアグレッシブになる。

冬の間は一人でちんまりと行動範囲狭い感じで生きていますw


で、そんな冬の終わりに見たこちら。

ドラゴン・タトゥーの女

もうあちらこちらでさんざん話題ですが、オープニングが鼻血ものにかっこええ。

あそこだけで1000円分の価値がある‥は言い過ぎかもだけど。

あそこの部分だけDVD欲しいw

音楽はLed Zeppelinの「Immigrant Song」のカバーですよ。

「移民の歌」はミレニアムシリーズのテーマとしては最適だと思うわー。


で、本編ですけど。

これまたいつもの私のパターンで、原作読む→映画見るなので、

「おーけっこう原作に忠実だな…しっかし詰め込んだねえ」とか思いながら

答えあわせ的に見てたけれど、どうだろう、

ストーリー的にはちょっと中だるみするかもしれないな、

隣のおばちゃん真ん中へん、ねてたし…w


そういえば見に行った日はね、レディースデーだったわけですよ。

8割女性。そんな中で、けっこうがっつりレイプシーンとか見守るわけですよね。女の集団が。

なんだろう、みんな静かーにみてるのに、立ちのぼる『この男死ね!』みたいな無言のオーラがねw

そして、リスベットががっつり仕返しをするのも、同様に見守るわけですが、

『いけ!もっとやれ!殺せ!』みたいな無言のオーラがねw…気のせいと思いますけど。

映画館の微妙な一体感を感じましたよ。


あとは、キャラクター語りになってしまうんだけど、リスベットは私のイメージではもっとガリガリ。

で、もっと貧乳(ここ重要)。あんな人並みの乳のあるタイプじゃないんだ!リスベットは!w

あと髪型のイメージもちょっと違うかなー。

でも悪くなかったよ。あれはあれでああいうリスベットはアリっていうかんじ。


あと、ダニエル・クレイグ、よかった。いろいろくたびれた感じがセクシーでよかった。

このひとジェームス・ボンドの人だよね?見てないけどわたしはボンドよりは、

寝間着にカウチンセーター着た、眼鏡(老眼鏡?)の

ちょっとくたびれたインテリの方が100倍好きなのでー!

まあ、原作だと、ミカエルはジェームス・ボンドばりに女に節操ないけどね…w


あとは、スウェーデンの寒々しい街や村の風景や、

でも室内はシャレオツで機能的なかんじなんかも楽しいですね。


そういや、ここで!?って言うタイミングで北欧の歌姫エンヤ先生のお歌が大音量です。

ワロタ。ていうか、フォンチャー先生もたいがい、すごい趣味でござる。

エンヤさんからクレームはなかったのか的なw


完全スウェーデン舞台なのに言葉は英語なので、

それがちょっと違和感…ていうのはあるかもしれない。

仕方ないけどね。これ、3部作で続きってやるのかな?

前AXNでやってたの、見逃しちゃったけど、

スウェーデンローカルでつくられた方の映画っていうのも見てみたいなー。

そもそも、あっち(↓)、評判いいしね。

ドラゴン・タトゥーの女 ミレニアム<完全版> [DVD]


2月 8 2012

くノ一キタよ、これ「梟の城」

3日連続更新ですよ!奥さん!

そりゃ雨や霰も降るよね!

(時間のある時にまとめてアップしないとどんどん忘れるからね‥)

演劇→映画ときて次は本です。


あ、本といえば話題の代官山TSUTAYA(蔦屋の表記の方が好みである)にもいったよ。

いいね、あそこはいい。なんなら一日中いられる素敵空間。

ネットで本を買うことも多くなったけれど、身体と直結したアーカイバとしての

本屋とか図書館ていうのはやっぱり素敵だよなあ。

たとえばハリポタならマダム・ピンス、

スターウォーズならジョカスタ・ヌー(ジェダイ公文書館の管理人だよ!)のように、

図書の番人ていうキャラクターはいいなあー。そういうのやりたいわ。

キャラになると、たいがい婆さんだけどね!

んで、今日も話が止めどなくそれていくっていうw


梟の城

「甲賀忍法帳」→「忍びの国」ときての司馬遼太郎御大登場。

はちゃめちゃからだんだん重厚感を増していくという謎のチョイスw

とはいっても忍者ものっていう時点でもう、いろいろとアレなんだけどね。


おもしろかったです。そして意外なことにハッピーエンド(?)ですよ‥。

小萩と木さる(さるって‥)っていう女の忍者が出てきますが、

この二人がいいキャラです。木さるちゃんカワイソスだけども‥。

その分主役の男二人(重蔵と五平)の魅力は、

忍びの国の無門や甲賀忍法帳のほぼ人外的な皆さんには及ばないかなあ。

あれね、忍者ものとしての滑稽なエンタテインメント性を考えるとね。


映画にもなってるらしいんだけど、どうも評判がイマイチなので見ないことにする。

キャスティングもピンとこないしなあ。五平は成宮君とかでしょ!(映画化の時期を無視した発言)

まあね、これ文章だから面白いけど映像化したらいろいろ「え‥」って思うような気はするしw

映像はもう、ハチャメチャな方に振り切るか、シリアスにするかしかないものね。

梟の城 (新潮文庫)