8月 19 2010

インセプションみてきました

暑い日が続きます。こんだけ暑いとなんかもう逆にバテないという謎。

つかの間の夏休みにみてきました。「インセプション」


そもそもね!「トイストーリー3」をね!見ようと思ったのにね、

一番近い新宿のバルト9めが、Dolby3D方式やめてやがんの!

全スクリーンX-PanD方式になったみたいなの!

方式とかどうでもいいよと思うかもしれませんがね!

X-PanDは眼鏡が重いんだよ!あと暗いし!

あれなら2Dでいい→DVDでよくね?のコンボで萎えたので

なぜか「インセプション」見たといういきさつ。


inception

この映画、すごい面白いって結構聞くのです。

結論から言うと、そこまででもなかった。(え)

面白いし、退屈は別にしないけど。


たぶん、夢がね、夢っぽくないところがなんか普通の

ちょっとしたアクション映画みたいに見えたんだろうな。

「夢の世界かー!ワクワク!」とか思っていったら期待はずれだった的な。

夢的な映像じゃない。一切。筋道が通っているし、

なんだろ、あまり奇想天外な展開もないし。

敵?とかも潜在的な防衛意識の投影なら、何つーかそんな律儀に

人間型で、物理的な法則を守った攻めとかしてこなくても

良さそうなものだと思うんだが、どうなんだろうなー。


夢の階層構造とか、虚無の設定とか、チームの考え方とか悪くないんだけど、

一緒に見に行った相方さんが「惜しい」映画だっていったけどそんな感じ。

まあ、ジャンルは違うけど、マトリックスとかのほうが夢っぽい。あれは仮想現実だけど。

あとは個人的には夢的映像っていうと

ジュネ&キャロのロストチルドレンの映像とかのイメージが強いっていうのもあるし。

うん、私が期待していたんとはちょっと違うという意味では、惜しい感じだったね。


あと思ったよりケン・ワタナベが出ずっぱりでびっくりしたわ。

すっかりハリウッド俳優だね!南果歩も鼻が高いよね!(関係ないw)

そして渡辺謙には言及するのに、一切レオ様に触れないと言う。

ギルバートグレイプのときには可愛かったけどね、私彼には興味がないみたいw


7月 13 2010

真実なんて見方で変わる
「モダンタイムス」

ワールドカップが終わりましたね。

相方につきあってなんだかんだ結構見てたので、

なんつーか、気が抜けたような感じ。寂しい。

同じように努力して、勝ちたいと思っても、

試合が終われば勝者と敗者にくっきりわかれる。

なんて残酷で、なんて美しいことか。次は4年後を楽しみに。


今日のレビューはこちらです。

モダンタイムス

伊坂幸太郎+花沢健吾(挿絵)。

伊坂さんの小説は出てくる人が少しづつ、おかしい。

私は彼の小説の中では、「グラスホッパー」に出てくる蝉が凄く好きなんだがw

これも例に漏れずおかしな人ばかりが出てくる。

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5月 11 2010

ハート・ロッカー見てきました

アバター見たら、ハート・ロッカーも見ないとね!(元夫婦的な意味で)

というわけでですね、戦争映画って苦手なんですけれども、見てきましたよ。

アリスとの落差の激しさよ・・。つくづく『映画』っていうくくりでまとめて

比較したりする賞レースはいろいろ大変だなと思うw


映画館いってポスター見るまで戦争映画だと知らなかったという予備知識のなさ・・。

ハート・ロッカーってHeart Lockerだと思ってた。

違った。Hurt Lockerだった。

Wikiによれば「苦痛の極限地帯」「棺桶」だそうだ。


ハートロッカー

ポスターのデザインも色々。


戦争を題材にした映画がなぜ苦手かと言うと、まず、リアルに辛いから。

戦争はパーソナルに良い悪いに還元できるものでないから、

登場人物がすべからく痛々しいのがまず辛く、苦しい。

で、パーソナルじゃない部分の良い悪いに還元するとなると、

反戦映画もしくは、戦争肯定映画になりがちで、

そりゃ私だって反戦には大賛成ですが、それがエンターテインメントの題材として

どうかっていうのはまた別の問題。教条的で一方的なのは好きじゃないから。

あ、映画はエンターテインメントだけじゃないよ!

っていう意見にはもちろん賛成します。

だけがしかし!「楽しませる」意識がない映画は認めない主義です!

エンターテインメントっていうと軽いけど、これは陽のものと陰のもの(?)があって

暗く重いエンターテインメントっていうのだってあるからね!


という理由で、映画館でポスター見たとき、戦争ものか?ええー。。と

一瞬思ったものの、せっかく来たので重い足取りでそのまま鑑賞。


結論から言うと、大変に面白かったです。

いやね、リアルにね、辛いよ。登場人物はすべからく痛々しい。

戦場という場所に身をおいて、戦って生きていくことの異常から

目を背けるか、浸るか、それは結局意思で選択できることじゃないように思えるし、

どちらが良いと言えることでもないから困る。

作品自体も、このことに対して評価はしない。ただ、日々が描かれるだけ。

イスラムだってテロリストばかりじゃないこともちゃんと分かるし、

アメリカが必死に戦った様子も、だけど高圧的で嫌われる様子もよくわかる。

アメリカから見たイスラムの人たちの得体の知れなさもよく伝わるし、

アメリカがイスラムをバカにする様子も伝わる。

ただ、そこに評価は、ない。それがよい。

全編を通して、多分この映画は反戦でもないし、戦争賛成でもない。


低予算なせいもあるのか、カメラは手持ちっぽくて、

絵もなんか荒くて、それが、リアルだけれど、

ちらほらと、クスッと笑えるやりとりがあったり、

登場人物の壊れた部分を感じて切なくなったりする。

戦争中毒の主人公に、うっかり共感しそうになるんだから

この監督の登場人物への視線には(良い悪いの評価じゃなく)愛がある。

そこが、うまいと思う。

立派にエンターテインメント性を両立していると思いました。


主人公がですね、私のお気に入りの濱田岳くんににてるですよw

ハードボイルドな、濱田岳。新しいw

と思っていたら、先日「ごきげんよう」で小堺さんも言ってましたw