4月 11 2011

目が喜ぶ絵「乙嫁語り」

あれからひと月。今日も大地は揺れていますよ。

もう地面ていうのはデフォで揺れるものだという刷り込みになってきた。


そんななか、久々に漫画をいろいろまとめ読みしたのですよ。

「鋼の錬金術師」の最終巻とか「テルマエロマエ」の2巻とか。

日本の漫画は偉大だな!と思う中、やはりこれをレビューせずにはいられない。

エマ&乙嫁語り

大好きだぜ。森薫氏。ラブ。

今回やっと読めた「乙嫁語り」。ちなみに「エマ」は既読。

どちらも絵が綺麗。目が喜ぶ漫画。

好きなものを好きなように情熱(変態的執着)がほとばしるままに描いてる。


基本的に、「アホなのかしら、この人(褒めてる)」っていうほど

細かくディテールまで描き込む漫画、嫌いじゃない。いや好き。

「ベルセルク」とか「ヴィンランドサガ」とか。

ああ、もちろん、ストーリーテリングの能力はいうまでもないんだけれど。

絵だけ綺麗で話がうんことかはあまりみかけないけれど、絵がイマイチなのはけっこうあるよね。

漫画はやっぱり絵って重要じゃんか。。

「進撃の巨人」もおもろいけど、絵が(まだ)どうしてもなじめない。

「カイジ」も実は絵が苦手。あれは下手なんじゃなく個性だけど。


あ、話がずれた。


森さんの前作「エマ」も大層美しく面白かったけど、

「乙嫁語り」の舞台は中央アジアの遊牧系民族だよ!騎馬民族はぁはぁ!

あ、ちなみに英国も大好きですけどね。「黒執事」とかも好きだし。

だけど中央アジアとかが舞台ってあまりないからね!wktkですよ。


「エマ」もだけど「乙嫁語り」もなんだろう、お話(ドラマ)もなんだけど

その時代の、その場所の日常や文化がリアリティあって、ちゃんと描かれているのがいい。

刺繍のくだりとか、パン焼きのくだりとか、素敵。


強いていうなら「エマ」より「乙嫁語り」の方がキャラが好きだな。

私自身がお花に一切興味を示さず、虫ばっか採ってた少女だったので、

鷹大好きティレケちゃんとか、超親近感!かわいい。

あと森薫史上(私的には)最強の萌キャラがでてくるよ!それはパリヤたん。

パリヤたん、いい旦那さんが見つかるといいね!


これあとどのくらい続くのかなー。

このあとは旅立ったスミス氏のサイドに話が移るようなのでちょっと変わってくるのかな。

パリヤたんまた出てくるといいんだけど…。

いずれにせよ、楽しみ楽しみ。


乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)乙嫁語り 2巻 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)


3月 28 2011

異形の魅力「忍びの国」

やべえ。忍びかっこええ。なんだろう、この魅力。

なんだかんだ言って忍者ものとか大好物です。

忍びの国

「のぼうの城」が割に面白かったのでこちらにもにょろっと触手。

「忍びの国」だもの、ええ、忍者ものですよ。

史実と虚構を上手く組み合わせた手法はのぼうとおなじだけれど、

私的にはこっちの方が好み。おもしろかった!

だいたいね、「甲賀忍法帖」とか大好物ですからね。

山田風太郎氏のものすごい荒唐無稽なフィクションっぷりもすてきだけど

こちらは人物に無理なくキャラクターを与える技がすごく上手い作者さん(和田竜氏)なので

ただでさえキャラが立ちがちな忍者とかもう!すてきでござるよ。


忍びは人非人。人の価値観と違うルールで生きてる、異形の悪集団。それが前提。

無門という忍者が主人公?なんだけれど、彼もまた、人非人。

だけどね、なんか憎めない。残酷な子どもみたいで、無邪気なの。

最終的にある出来事で、彼は変わるのだけど、そこがね、泣ける。

こういう心のあり方や変わり方っていうのは、あるよねって思っちゃう。

そのリアリティで、なんか泣ける。


無門はすごく強いんだけど、その強さとかも単純に楽しいし、

やっぱりなんか私には、アウトローや、モンスターや、異形って、心惹かれる題材なんだなー。

そういうものが単純に悪なんじゃなくて(存分に悪であっても欲しいんだけど)

彼らなりの心や道理があるものが好き。


いよいよ司馬遼太郎大先生の「梟の城」とかも読むべきかしら‥これは。


忍びの国 (新潮文庫)のぼうの城


3月 24 2011

ソラニンをみたよ

なんで宮崎あおいちゃんはあんなに人気があるのか。

いや、可愛いけどさ。可愛い‥可愛い?可愛い‥か?みたいな。

でもなんだろう、あの独特の透明感というか、現実感のなさはすごいけど。

雰囲気だよね、雰囲気美女。とか日頃思っている訳ですよ。

まああれだ、私はデビュー当初の広末涼子ちゃんも、

可愛い…のか?みたいに思っていたので

あの種のナチュラル系美女に関しての感受性が著しく低いんだろうな。

ちなみに私的に文句なしに美女と思うのは黒木メイサちゃんとかー、

栗山千明ちゃんとかー、柴崎コウちゃんとかー、ああいう人形顔ね。人工的美女。


と話が果てしなく脱線しそうだけどこれ見ましたよ。



うん。宮崎あおいちゃん可愛い。(え)


漫画は読んだけど、あれ、種田君

(なぜか映画の種田君=高良健吾くん=沼田君という名前に勝手に置換される謎現象発生)

こんなに長生きしてたっけ(酷い)?

いや、なんか原作も実は種田君が死ぬってことしか覚えてないという。

映画ではかなり長く種田君と芽衣子ちゃんの日々が描かれますが、

こんなんだっけ?‥まあ原作に結構忠実らしいからそうなんだろうな。


まあ音楽系青春映画ですが、それだと面白さはNANAの方が上。

しかし宮﨑あおいの可愛い度はソラニンのが上。


将来に対する不安とか、夢と現実との狭間とかそういうのがむんむんしてるわけだが、

なんていうか音楽を諦めるとかそんなことより、

生活して自分で生きていくことの現実の重みに対しての

不安や恐怖はすごくよく伝わる。

そういうの、わかるわ。なんか上手く生きていけない感じ。


まあ、いい歳こいて未だにそういうのにびんびん感応される私もどうかと思うけどね!

青年か!


あと、最後のライブシーンのあおいちゃんは意外とよかった。

もっと歌下手かと思ってた。(CMの影響)

たとえば〜ゆるいしーあわせが だらっと〜♪

あれは良い歌。

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