7月 31 2012

ヘルシンキ滞在記(1)

んで、今日も月末です。

気づくと一月とかたっているっていう体たらく。


とはいえ今月は無理矢理にスケジュールを調整して旅行に行ってたのでー、

そのことでもせっかくだから書いとこう。

このサイト始めてから初のちゃんとした海外旅行だし…。

映画の話と本の話はちょっとお休み。


北欧にはずっと行ってみたくて、だけどちょっとのんびりしたくて、

それで選んだのがフィンランド。何にもなさそうだから(失礼な)!

まあ結果的にはスウェーデンにもとんぼ返り的にいくことになったんだけど、

最初はずっとフィンランドで一週間だらだらするつもりだった今回の旅行。

あとあれだ、直行便で10時間以内でいけるっていうのは大きい。

私の旅はいつも、ノープラン、ノー予備知識のため、

結果的に何でそこに行っていない!みたいな場所が頻発するんだけど、いいの。

行きたいところに、行きたい気分で、行く。のが大事!


とはいえもう大人だから、ホテルくらいは予約していきますよ。

ネット万歳。しかも今回はけちけちしないでいいホテルに泊まる!って

決めていたので、こちらが今回のヘルシンキのmy homeです。↓



これ、どう見てもレストランじゃん!わかりづらいわー!

んー?と思いつつテラス席を横目におずおず入ると中はシャレオツなバー

(というかホテルのラウンジ)で、はしっこに無事ホテルカウンターをば発見。

お部屋も広くて大変結構。色々と無駄にシャレオツです。さすが、デザインホテル。



wifi完備、外部出力用ステレオ完備。

PCやiphoneもってればあっという間に普段の東京と同じ環境です。

すごい世の中ですね。自分のPCからクラブやレストランや電車の予約も出来ます。

すごい世の中ですね。(二度目)ただ回線はやや遅め。

フィンランドはホテルに限らず、カフェや駅などの公共施設もwifiが飛んでいるので

ルーターとかいらないかもしれません。まああれば便利でしたけど。


と、早速ホテルにこもってネットしてるのもあれなので、お散歩に行きます。

ホテルの近くにメインストリート的な大通りがあって、

そこの真ん中は公園になっています。



えーだいたいこの写真で午後の6時くらいですが、皆さんがんがん日向ぼっこです。

北欧の短い夏、太陽に飢えている感じがビンビンします。

とはいえこの時の温度18℃くらいですからね。

しかも乾燥してるので体感温度低め。

長袖シャツ一枚だと肌寒い感じだというのに…。

(翌日寒さに耐えかねてニットワンピース買ったw)


ちょろちょろと歩き回って分かること。

ヘルシンキ、人が少ない。

とはいえ寂しい感じはしないのだけど。のんびりした良い感じ。



あと、アイス好き過ぎじゃね?

いたるところにアイスクリームスタンドがあります。お店も。



繰り返しますけど、20℃ないですからね…。

日本ではこの時期1日1アイスを信条とする私もさすがに食指が動きません。


あと、かなり日が長くて9時、10時まで余裕で明るいので、

ご飯を食べるタイミングと、お酒を飲むタイミングと、

寝るタイミングを見失います。

が、フィンランドの皆さんはビール好きらしく、

6時くらいからカフェのテラスや、日向ぼっこしつつ、ぐびぐびいっちゃっているので、

それに便乗すればよいことを学習。


9時くらいに雰囲気良さげな店にテキトーに入り、

テキトーにサラダとお魚のグリルとお酒でゴハン。

海外では毎度ですが、大量の料理をお酒で流し込み、ホテルに帰りました。

フィンランド、野菜がおいしいです。

魚もおいしいけど、あれだね、醤油が欲しい。ぜひ。


11時くらいまでお風呂に入ったりして、外の様子を見ていたけれど、

完全に真っ暗にはなりませんでした。そのあとは寝ちゃったから知らない。

次(明日)はもうすこし観光しようとおもいつつも、

予習も何もせずベッドに倒れ込んだ瞬間、夢の世界です。

そんなかんじで、ヘルシンキ初日終了。







6月 30 2012

「インファナル・アフェアⅢ」をみたよ

すげー間があいちゃった。えへ。

ヒマなような、ヒマじゃないような、そんな時期を経て今休み前の追い込みです。

辛いとか痛いとか苦しいとか寂しいとか眠いとか、そういうのは奥歯でぐっと噛み締めて

今日も元気に生きていくよ!(急にどうした)

あ、そういえばさぼりにさぼっていた「Works」のページもちょっぴり更新しましたん♪

さてと。今日は映画の話の前にもう恒例になっているこれの話題。

乙嫁語り4巻

年に1巻しか出ません…。

パリヤたんはあいかわらずですが、

(どついたのに、気に入られたみたいだよ!よかったね!)

今回の乙嫁さんは嫁もかわいいが、婿の二人が大変にいい男でほっこりします。

足るを知って、ちゃんと愛おしく思ったりできるって言うのは素敵なことだね!

くそー。かわいいなあ。特に兄ちゃんね。いい男になりそうだよ。

これでまた、一年やきもきしながら待つのです。


さて本題。

やっと3部作の最後がみれましたよ。

インファナル・アフェアⅢ

このシリーズは出演者が豪華なのもあるんだけど、

香港映画の中で一番好きかもしれないんだよね。

日本の映画もそうだけど、香港/台湾/中国/韓国の映画って

独特なトーンながら、かなりいろいろな色のものがあるじゃない。

叙情的だったり、実験的だったり、エンターテインメントだったり、古典だったり、

アクションだったり、アイドル映画だったり。

これはその中でもノワールっていう、なんでしょ、任侠映画的なものなんだけど、

すごくよくできていると思うのです。で、役者含め、単純に映画として面白い。


1作目が王道で、2作目が過去の話で、3作目は語られなかった話とあとの話。

うまいこと素性を隠して唯一生き残ったと思った

アンディ・ラウの人生がおどろきの暗さだった。

もう殉職したトニー・レオンの方が遥かに幸せに思えるレベル。

いやー…それでこそ「インファナル・アフェア」ですよね!

と思うので、文句はないですけど。

しかしおどろきの救いのなさと、おどろきの完成度の両立。感服です。


この映画さ、役者がいいよ。なんかもういちいちリアルで。迫力あるしね。

主役のお二人はスターなので(トニー・レオンは本当に素敵でずるいと思うの)

まあいいんですけど、脇がもういちいち渋くて素敵です。

いい人なのか悪い人なのか全然分からない。全員。

今回も眼鏡の公安のおにーちゃんも、中国ヤクザのおっさんも

誰の味方なのか全然分かんない。

最終的にはちゃんと分かるけど、それでもまだ、「本当に?」って少し疑っちゃう。

そもそも、いい/悪いってパッキリ分かれる世界ではないので、

非常に混沌としていて、そこが素敵です。アジアっぽい。


3部作を見終わると、また1作目とか2作目とかみたくなります。

時間をあけてしまったので、今もう一度まとめてみると

もっと丁寧に色々つくられているのが分かる気がしますよ。


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5月 2 2012

「ダークナイト」と「マイティ・ソー」をみたよ

GWの中日にこんにちは。思ったとおりあまり忙しくないです。

休みが明けたらどわどわとあれこれが動き出すのだとわかっていても

準備にもあまり熱が入りません。雨だし。


ここのところ怒濤のように映画を見ているのは、

TSUTAYAの旧作が100円になったせいです。ウマー。

というわけで今日はアメコミヒーローつながりで2本。


ダークナイト

ティム・バートンからクリストファー・ノーランにバトンタッチしたら、

タイトルから「バットマン」が消えたよ。

おかげでしばらく、バットマンだって気づかなかったよシリーズ(長)の中でも

ヒース・レジャーの急逝もあって、評価の高い2作目。

もうすぐ「ダークナイト・ライジング」も公開になりますしね。

あ、以下えげつなくネタバレですからね!


Xメンのレビューの時にも似たようなことを書いた気がしますが、

私はヒーローは苦悩してなんぼ派

(特にアメコミはな!アメリカはもうすこし苦悩しろ!おっと、話がそれた!)なので、

バットマンはその辺が評価されているのかなあと見ていて思いました。

ダークナイトがダークヒーロー的な何かを示しているように、

バットマンは非合法な影のヒーロー。「影の」ヒーローが「光の」ために働く。

光と影が表裏一体でしか存在できない、そういう事態に気づいて苦悩する。

光が強いほど闇は濃いんだぜ!ていうか一周回って一緒だ!つまり俺とお前は一緒だ!的な感じで

ジョーカーがウゼエ感じで絡んできて暴れるし、

まあでもそうなんだよねー、そうなんだけどさー、てか、それ言い出したらなんかもう、限界じゃね?

引退しちゃおっかなーぼくちん。ていう気持ちになったりする。

のに、あとを託そうと思った光の象徴たる熱血正義検事は

表裏一体を証明するかのようにダークサイドに落ちちゃうし、

(てか、ジョーカーに落とされるんだけど)

(パルパティーンにダークサイドに落とされるアナキンみたい)

(熱血で純粋ってなんでこうころりとダークサイドに落ちるのか)

(まるでオセロがひっくり返されるように、転がるように、まさに表裏一体)

バットマンも大変だな!っていう映画。


ティム・バートンの描く退廃的なゴッサムシティとはだいぶ違って、

こちらのゴッサムシティは非常に現実的なので、ましてジョーカーがひときわ浮いてる。

ジョーカーと言えば名優ジャック・ニコルソン先生がすごいのをやったので、

たしかに後釜は大変だろうねと思ったけど、これはたしかにヒース・レジャー、スゴイ。

看護婦姿なんてもう、アッパレですよ。なんだあのフリーキーな生き物。

しゃべる時になんかね、くちゃくちゃしてんの。唇とかなめるし。

いやーな感じよ。でなんかもうぐちゃぐちゃのメイクのためほぼ顔がわからないけど、

これがあの「ブロークバックマウンテン」の物悲しいおっさんか!と思うと、

もう佇まいからして違いすぎて、役者はすごいねえと素直に感心する。


あ、あと、眼鏡のゲイリー・オールドマンがおいしすぎて悶えた。


私はもう最初から歪みに歪めてくるティム・バートンワールドを

わりと偏愛しているので評価があまり公正ではないけれど、

クリストファー・ノーランはきわめて現実的なところを

少し歪ませることで違和感を与えるっていうのが上手いのだろうね。


次。

マイティ・ソー

こちらのヒーローは若干苦悩が少ないけどw、意外に画面で見るとソーがいい男だった。

あとなぜ浅野忠信かはわからないけど、スリーソルジャーズかわいい。

勇敢に戦うことこそ誉れっていうのは、ノルドの戦士の神話のままなのかな。


ていうかマーベルなのに、題材がノルドの神話だよ…。大丈夫なの、これ…。

コミック知らないけど、もうがっちり話のある登場人物ってやりにくくはないのかしら。

それで、これまたファンタジーマニアにはおなじみの、

(こっからちょっとマニアの滾る話っぽいのでよくわかんない人はWikipedia先生に聞いてね!)

オーディンとかミョルニルとかアスガルドとかヘイムダルとか

ヴァルハラ(でてこない)とかエインヘリヤル(でてこない)とか

スレイブニル(でてこない?)とかラグナロク(でてこない)とか、なにそれ漲る!

という名称がふんだんに出てくる上に主人公はトールことソーである。

んでロキがなんだか知らないけどトールの兄弟だよ!

裏切る…よねと思って見てたら、やっぱり裏切ったけど!漲る!


ていうかなんかもう、この流れだと全編ロキが可哀想でならないわけだが。

お父様に愛されたかっただけなのに!兄貴め!憎し!みたいな感じになっていて、

最後あれ、え?まさか、終わりじゃないよね?みたいな…。

あれでもう死んでたらちょっと、(神話の)ロキ好きとしては怒っていいところだな…ていう。


(ちなみに今コミック版のマイティ・ソーのWikiみてたら、ロキのところに

「最近女体化した」ってさりげなく書いてあって( д) ゚ ゚てなった。。

そりゃたしかに女性の形を取ることもある神様だからそういうこともあろうが。。)


あと、ナタリー・ポートマンでてるんですね。安定の美しさ。

よく見りゃオーディンはアンソニー・ホプキンスだし、無駄に豪華である。


まあ、映画のレビューか神話のレビューかわからなくなったけど

そういう事情でメインストリームのある物語を派生させているタイプのヒーローものだから

たぶん欠けている部分が多くて、これだけで一つのものとしての評価は難しいけど、

能天気に楽しめる感じではあります。2作目ありきなのでしょうね。

2作目でロキが女になってたらそれはそれで萌える。(というどうしようもない締め)


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