1月 17 2011

人は違うから素晴らしい「いつもの朝に」

お寒い日が続きます。東京はカラカラに乾いて寒い毎日。

私もともとは寒いところの生まれなのですが、

氷点下でも生足ミニスカで自転車かっ飛ばしていた高校生の頃の自分とか

今思えば正気の沙汰とは思えません。もはや別惑星の生き物。

「私」という人間の中に潜むふり幅の大きさに戦慄する毎日です。あはは。


そんなわけでひたすら布団の中に棲息する生き物として生きてた

つかの間のお正月に読んでた本。

いつもの朝に

これ、何が素晴らしいって、出てくる人たちが皆素敵。好きにならずにいられない。

母、兄弟、幼なじみの女の子。キャラクターが魅力的。

まず弟の優太。優秀すぎる兄にコンプレックスを持ってる、ニキビのチビ。

最初のうち、彼の視点から話が進む。その間、だんだん彼が好きになる。

反面、兄貴の桐人はちょっとイヤな子かも?という感じも受ける。

やがて話の中のある展開から、この兄の桐人の視点も入ってくる。

そうすると、スーパーすぎていけ好かないって思ってた、彼のこともだんだん好きになる。


これってすごいことだと思う。ちゃんと向き合ってみたら、どっちも、うん、

悪いところもあって、良いところもあって、普通の少年じゃん。

共感できる、いい子たちじゃん。ていう気持ちになる。

それを文章と展開の筋立てで読み手に感じさせてくれる。

お母さんも、幼なじみの女の子もキャラが立ってて、いい。


話としては、罪を生むのは環境か遺伝かみたいな話で、結構凄惨な過去の話なんだけど

なんか読んでるとほのぼのする。ほのぼの…してはいかんのかもしれないけど。

個人的には最後の〆はあんまり好みじゃないけれど。

これは完全に好みの問題なので割愛。


この方の他の作品も読んでみようかなあ。

いつもの朝に (下) (いつもの朝に) (集英社文庫)いつもの朝に (上) (いつもの朝に) (集英社文庫)


12月 20 2010

ハリー・ポッターと死の秘宝をみたよ

年末です。唐突ですが、年末です。

このサイトも立ち上げて1年経つのですねえ。

そして半年以上更新していないという…。ひぃぃ、ごめんなさい。


ハリーポッターと死の秘宝

これみてきましたよ。…ええ、ファンですが何か?<ポタ

ハイポタ映画はキャラ映画ですのでw、毎度のことですがポスターが色々あります。


↓ドアップバージョン。ドビーが異彩を放ちすぎる件w

ハリーポッターと死の秘宝黒いの


↓3人組。しょうがなく後述の皆さんより先にのせますが、正直あまり興味なす。(またか)

ハリーポッターと死の秘宝3人


↓そして!皆大好き、俺様と愉快な仲間たち!

ハリーポッターと死の秘宝死喰い人


ちょっと探しただけでこんだけありましたよ、ふうふう。


さて、こちらの映画、正直まっさらに映画としてどうこう言うジャンルのものでもないような、

原作ファンが、「ほぅ、映像になると、こうかー。」ときゃっきゃと楽しむものような

そんな気がするので、マニアやファン以外が面白いかどうかは微妙。

ただ回を重ねるごとにおどろおどろしくなっていくオープニングからして、

『これ、児童文学よね?』と首を傾げたくなる凝りっぷりではある。

あとオールイギリス人俳優(たしかそのはず)なのもあり、

シリーズとおして、非常にイギリスっぽい雰囲気ではあるんだけど、

今回はいつものように学校が舞台ではなく、あちこち彷徨うため、

おお、イギリス!というような(暗ーい)風景と(重ーい)雰囲気が堪能できます。w


以下マイナーキャラ大好きオタク的鑑賞ポイント。

●ルシウス閣下の凋落っぷり素敵。無精髭とかwww

●死喰い人をもっと映すんだ!なんかイケメンいたぞ!

●ドラコは常に涙目。フェルトン君の顎の細い感じ、すごくドラコっぽいなあ。

●いつでもどこでも、一人だけテンションがおかしいベラトリックスさま

●ルーナパパ、無駄にイケメン。だいたいこのシリーズはイケメン渋おじさまの無駄遣いが酷いw

●ヤックスリーも無駄にイケメン。

●ルーナはマジ天使。

●ドビーがキリッ。ドビー&クリーチャーのコンビ可愛い。

●原作読んでるともう、雌鹿のところでスクリーン外に意識が飛んで泣きそうになる。

●魔法省潜入のところの役者さん、上手いwwwちゃんとロンにみえるwww

サブキャラについてならまだまだ書けるけど自重しときます…。


主キャラ?ん、エマちゃんは美人ね。ロンは相変わらず、いいキャラ。あと、むちむち。

ハリーも、ややむちむち。デブとは違うんだが、なんだろ、あの子たち、むちむちしてんの。


これで後編見たら、本当に終わりだなあ。本の時も思ったけど、寂しい。

でも早く見たい。最後派手に全キャラでどかーんと打ち上げて終わってほしいものです。



12月 14 2010

「第9地区」と「ゴールデンスランバー」

あと17日で2010年が終わりとか、なんの冗談かと小一時間。

どーも。うっかりするとすぐ一月更新が空いてしまいます。

小学生の頃の一日の長さって凄まじかったというのに、何なんだ一体。

このように、最近口を開くと、この手の『いかに時が経つのが速いか』と言う話題に

終始しちゃうのはいろいろ末期症状だと思います。

なるべく意識しないように日々、唇を噛み締めてがんばってみてるんだけど!


てなわけで、これもずいぶん見てから日が経っちゃったので、

ややおぼろげな脳内から引きずりだして書いてみますよ。

第9地区

んーとねえ、こんなに出てくる人々が誰も好きになれない映画は珍しいねw

王道の主役を好むことはない私でも、映画を見りゃ、脇役の中で一人や二人は

「おお、このひと好き。」と言うキャラがいるものだけど、これ、いない。すごい。

…あえていうなら子エビかな。あの子はちょっと好き。エビでも子供は可愛いのだ。

主人公がねえ、まあ悪い人じゃないんだけど、なんか表裏がありそうなタイプでちょっとヒクのね。

冒頭のお役所仕事の部分とか。あの微妙ないやらしさ、役者さんうまいと思う。

で、ほかの人間側もあんまりろくなの出て来ないし、

エビさん側の『クリストファー・ジョーンズ』(なんだよその名前w)くんが

まあ、知性的ではあるんだが、所詮エビっこだし的な部分もあるのね。

その他のエビくんたちはあまり仲良くなれそうもないし。

とにかく、みんなやな感じなのに、全体的には結構面白いという変な映画。


あと思ってたより汁っぽかった。グロす。いや、好きだけど。

首とんで、血がびしゃーみたいな。それをあえてのロングショットみたいな。

グロさや、キャラクターの描き方みてると、

わざと不快感を与えたいんだろうなと思ったけどどうなんだろうか。

もう全体的にこの世界クソみたいです。っていう感じなのに、

最後の最後はエビになっちゃった主人公がフィアンセのためにスラムのゴミくずで花をつくるっていう

なんだその、切なげなショットは!という終わりで、それもまたちょっと笑った(おい)

えー、全体としてはアリですw。B級ですけど!

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