8月 31 2013

映画耽溺

┃_・)チラッ

え、えへへ。生きていますよ。

ずいぶん更新していなくて、その間にハワイに行ったり、トルコに行ったり

仕事したり仕事したり、主に仕事したりしてたんですけど…。



社会人になってずいぶん忙しくもなって、歳もとって、

私はもともと気質としては映画と漫画と本があれば満足なような

空想と妄想のワンダーランドに生きているオタクだったのに、

ここ5年くらいはなんだか映画も食指が動かなくて、あまり見れなかったんですけれど。

ひさしぶりになんだか映画に対する愛が再起動した様子。

沈黙していた約1年、ここ10年でまれに見るペースで映画三昧ですよ!

幸せ…!



というわけでさぼりにさぼっていた間に見たものから

面白かったものを備忘録。溜まりまくっているので長いです。ごめん。

最新作もあれば、昔のもごちゃ混ぜだけど。見た順ね。



●ホビット〜思いがけない冒険〜



なぜこの(主役が誰も映っていない)画像を選んだかで私のはまりどころが知れる、

ハリポタ終了後の私の生きる糧となった新シリーズもの映画。

思えばこれにはまって映画館に通ったことが、

映画愛を取り戻した一つのきっかけだった。

映画としてどうこうではなく、私のおかしな嗜好

(具体的には髭もじゃの小さいおっさんたちがかわいく見える病気)に

ガッツリ食らいついてはなれなくなった完全なる趣味映画。

トールキンファンタジー好きで、おっさん好きで、群像ものが好きなら勧める。






●アベンジャーズ

アベンジャーズ

反則技のオールスターお祭り映画。ずるい。くっそ、アメコミくっそ!

ロキちゃんかわいいよ、ロキちゃん。

あとホークアイがかわいい。

ハートロッカーで出世したアメリカの濱田岳。かわいい。






●シャーロックシリーズ

シャーロック

うん、知ってる。これ、映画じゃないよね。

でもまあ、クオリティは映画といって差し支えないのでは?

メジャースターにははまらない!主義のはずの私が

今をときめくベネさんことベネディクト・カンバーバッジ氏に

よろめいた記念碑的(?)作品。

いや、でもずるいよ…。このシャーロックとジョンはずるすぎるよ…。

役者さんの魅力はもちろんなんですけど、

ブルネットのくるくる巻き毛に

高級ブランドのスタイリッシュなコートにマフラーに革手袋のシャーロックと

アッシュブロンドのまあるいショートカットに

ユニクロジーンズとどこで見つけんのそれ?みたいなださいセーターとかのジョンていう

キャラクターのスタイル含め、セットやら何やらのスタイルのセンスが秀逸。天才。

おもわず鼻息荒く円盤ポチッってしもうた、恐ろしい作品。

そしてここから始まる怒濤の一人イギリス映画祭り。







●英国王のスピーチ



イギリス映画祭りが始まると

自動的にコリン・ファース祭りになるよねっていう1作目。

アカデミー賞とりましたね。現エリザベス女王のお父上のお話。

王室の話としてはお兄さんのエドワード8世(王位を捨てて恋をとった)

の人生の方が映画的な話っぽいのに、

それよりずっと地味で短気なジョージ6世のよさがしみじみ伝わる良作。






●裏切りのサーカス

裏切りのサーカス

ごめん、画像は好みです…。

ゲイリーとベネ。この二人が並んでるだけで感無量です。イギリス万歳。

ですがここでももちろんコリン・ファース祭りつづいてます。

役者がアホみたいに豪華。

そして、この映画、ここ1年の私の中のベストムービーです。

何もかも好み。

カメラも、色合いも、役者も、話も、編集も、演出も何もかもが好みです(2回目)

こんなに面白いのになんでみんな見てないの;;見て!

イギリス映画祭り=コリン・ファース祭りとしては、このあと

「モネ・ゲーム」やら「ラブ・アクチュアリー」やらも見たんですが、

ベストオブコリン・ファースもこの映画のジム・ヘイドンです。

あ、あとベネさんが性的すぎる。なにあれ、エロい。







●007〜スカイフォール〜

007Q

うん…この画像を選んでいる時点で察して…。

007シリーズも見てたり見てなかったり、

これまでそんなに真剣に見たことないんだけど、Qが!

Qがウィショーくんだなんて、そんなもん見るしかなかろうが!

という一念で見ましたが、面白かったです。普通に。

今作のボンドガールはジュディ・デンチちゃん。

異論は認めない。






●クラウドアトラス



予告編で「あらおもしろそう」と思って

見に行ったらウィショーくん出ててうひひひっていう。

こういう、時間を縦横無尽に行き来する、

オムニバス(相互リンクあり)ものがそもそも無条件に好きで、

おまけにちょっとSFチックだったり、クラシックだったり、

絵的にもいろいろお得な映画。





●ぼくのエリ〜200歳の少女〜

ぼくのエリ

この副題はどうなの?と議論を呼んだこの映画、

映倫の修正のせいでなおさら大事なネタバレ部がよくわからんことになってる!

のがどうかと思うんですが、これは役者(子役)の勝利。

オスカーの透明感と、エリの不気味な美しさ。

解釈が分かれそうなストーリーだけど、よくできてる。

美しくて、残酷。

スウェーデンが舞台なのもまた効果的だよぅ。

言葉の響きと舞台装置。






●グランドマスター



チャン・ツイィー様…。お美しい。

ほかにもこれまた役者が豪華なカンフーもの。

とはいえウォン・カーウァイ監督なので相変わらずの画面の美しさです。

大学で中国映画を専攻してたわたしにとって

この監督はどうしてもやはり特別な人なのだけど、

やっぱりデビューのときの鮮烈さは超えられないのだ。。

だけどまたいつか、私を驚かせてくれると信じている。





そしてここからは2013夏の大作祭り。



●ワールド・ウォーZ



謎プロモーションのあいだは全く興味なかったのに、

ゾンビものだと聞いてwktkで映画館に飛んでいった私。

世の中にはこういう人もいるのですよ、プロモーターさん。

すごいテンションあがる!

ゾンビものの傑作ではなかろうか。出し惜しみのないゾンビ。

ゾンビものなので、なんかこう、

笑いがこみ上げる何かが常に漂っているんだけど、

時折ものすごい悪意を映画の端々から感じるのがまたよい。

ブラピが思いのほかよいし、この人映画作りに、妙な才能あるね?






●パシフィック・リム



ジュネの代表作が「アメリ」でも、

私の中で「ロスト・チルドレン」(正確にはジュネ&キャロ)は

絶対に超えられないように

デルトロの代表作はこれになるかもしれないけれど、

私の中で「パンズラビリンス」を超えることはない。

けどそれは単に好みの問題で、この監督の

異形を描くことに対する真摯な姿勢みたいなものにはいつも心を打たれる。

チェルノたんかわいい。

不謹慎きわまりないその名前とパイロットのキャラも含めて。






●スタートレック(2009)

●スタートレック イントゥ ダークネス




あんた、どんだけベネ好きなの…。みたいな画像チョイスごめん!

このシリーズだとスポックの方が好きよ!

だけどいい画像が見つからなかったんだ!

ほら、わたし、感情抑制型の根性の悪そうな男が好きだから!

私は完全に世代的にはスターウォーズ派で、

そっちは全部見てるし、DVDBOXまでもってるけど、

トレックのほうはみたことなかったのね。あまり興味もなくて。

でも、JJがリブートしたのから見るようになって、

医者と船長と副長かわゆすな、とかニヨニヨ見れるようになりました。

今回もかわいかったですよ。

あと、スコッティね、安定のサイモン・ペグ。






はふ。こんなもんで、最近見たところまで追いついたかな。

再来年?は映画の当たり年らしく、またいろいろな大作が公開されるし、

ホビットもまだあと2作あるし、シャーロックも続き撮影してるし、

しばらくは生きながらえられそうだと思っています(真顔)





6月 30 2012

「インファナル・アフェアⅢ」をみたよ

すげー間があいちゃった。えへ。

ヒマなような、ヒマじゃないような、そんな時期を経て今休み前の追い込みです。

辛いとか痛いとか苦しいとか寂しいとか眠いとか、そういうのは奥歯でぐっと噛み締めて

今日も元気に生きていくよ!(急にどうした)

あ、そういえばさぼりにさぼっていた「Works」のページもちょっぴり更新しましたん♪

さてと。今日は映画の話の前にもう恒例になっているこれの話題。

乙嫁語り4巻

年に1巻しか出ません…。

パリヤたんはあいかわらずですが、

(どついたのに、気に入られたみたいだよ!よかったね!)

今回の乙嫁さんは嫁もかわいいが、婿の二人が大変にいい男でほっこりします。

足るを知って、ちゃんと愛おしく思ったりできるって言うのは素敵なことだね!

くそー。かわいいなあ。特に兄ちゃんね。いい男になりそうだよ。

これでまた、一年やきもきしながら待つのです。


さて本題。

やっと3部作の最後がみれましたよ。

インファナル・アフェアⅢ

このシリーズは出演者が豪華なのもあるんだけど、

香港映画の中で一番好きかもしれないんだよね。

日本の映画もそうだけど、香港/台湾/中国/韓国の映画って

独特なトーンながら、かなりいろいろな色のものがあるじゃない。

叙情的だったり、実験的だったり、エンターテインメントだったり、古典だったり、

アクションだったり、アイドル映画だったり。

これはその中でもノワールっていう、なんでしょ、任侠映画的なものなんだけど、

すごくよくできていると思うのです。で、役者含め、単純に映画として面白い。


1作目が王道で、2作目が過去の話で、3作目は語られなかった話とあとの話。

うまいこと素性を隠して唯一生き残ったと思った

アンディ・ラウの人生がおどろきの暗さだった。

もう殉職したトニー・レオンの方が遥かに幸せに思えるレベル。

いやー…それでこそ「インファナル・アフェア」ですよね!

と思うので、文句はないですけど。

しかしおどろきの救いのなさと、おどろきの完成度の両立。感服です。


この映画さ、役者がいいよ。なんかもういちいちリアルで。迫力あるしね。

主役のお二人はスターなので(トニー・レオンは本当に素敵でずるいと思うの)

まあいいんですけど、脇がもういちいち渋くて素敵です。

いい人なのか悪い人なのか全然分からない。全員。

今回も眼鏡の公安のおにーちゃんも、中国ヤクザのおっさんも

誰の味方なのか全然分かんない。

最終的にはちゃんと分かるけど、それでもまだ、「本当に?」って少し疑っちゃう。

そもそも、いい/悪いってパッキリ分かれる世界ではないので、

非常に混沌としていて、そこが素敵です。アジアっぽい。


3部作を見終わると、また1作目とか2作目とかみたくなります。

時間をあけてしまったので、今もう一度まとめてみると

もっと丁寧に色々つくられているのが分かる気がしますよ。


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5月 2 2012

「ダークナイト」と「マイティ・ソー」をみたよ

GWの中日にこんにちは。思ったとおりあまり忙しくないです。

休みが明けたらどわどわとあれこれが動き出すのだとわかっていても

準備にもあまり熱が入りません。雨だし。


ここのところ怒濤のように映画を見ているのは、

TSUTAYAの旧作が100円になったせいです。ウマー。

というわけで今日はアメコミヒーローつながりで2本。


ダークナイト

ティム・バートンからクリストファー・ノーランにバトンタッチしたら、

タイトルから「バットマン」が消えたよ。

おかげでしばらく、バットマンだって気づかなかったよシリーズ(長)の中でも

ヒース・レジャーの急逝もあって、評価の高い2作目。

もうすぐ「ダークナイト・ライジング」も公開になりますしね。

あ、以下えげつなくネタバレですからね!


Xメンのレビューの時にも似たようなことを書いた気がしますが、

私はヒーローは苦悩してなんぼ派

(特にアメコミはな!アメリカはもうすこし苦悩しろ!おっと、話がそれた!)なので、

バットマンはその辺が評価されているのかなあと見ていて思いました。

ダークナイトがダークヒーロー的な何かを示しているように、

バットマンは非合法な影のヒーロー。「影の」ヒーローが「光の」ために働く。

光と影が表裏一体でしか存在できない、そういう事態に気づいて苦悩する。

光が強いほど闇は濃いんだぜ!ていうか一周回って一緒だ!つまり俺とお前は一緒だ!的な感じで

ジョーカーがウゼエ感じで絡んできて暴れるし、

まあでもそうなんだよねー、そうなんだけどさー、てか、それ言い出したらなんかもう、限界じゃね?

引退しちゃおっかなーぼくちん。ていう気持ちになったりする。

のに、あとを託そうと思った光の象徴たる熱血正義検事は

表裏一体を証明するかのようにダークサイドに落ちちゃうし、

(てか、ジョーカーに落とされるんだけど)

(パルパティーンにダークサイドに落とされるアナキンみたい)

(熱血で純粋ってなんでこうころりとダークサイドに落ちるのか)

(まるでオセロがひっくり返されるように、転がるように、まさに表裏一体)

バットマンも大変だな!っていう映画。


ティム・バートンの描く退廃的なゴッサムシティとはだいぶ違って、

こちらのゴッサムシティは非常に現実的なので、ましてジョーカーがひときわ浮いてる。

ジョーカーと言えば名優ジャック・ニコルソン先生がすごいのをやったので、

たしかに後釜は大変だろうねと思ったけど、これはたしかにヒース・レジャー、スゴイ。

看護婦姿なんてもう、アッパレですよ。なんだあのフリーキーな生き物。

しゃべる時になんかね、くちゃくちゃしてんの。唇とかなめるし。

いやーな感じよ。でなんかもうぐちゃぐちゃのメイクのためほぼ顔がわからないけど、

これがあの「ブロークバックマウンテン」の物悲しいおっさんか!と思うと、

もう佇まいからして違いすぎて、役者はすごいねえと素直に感心する。


あ、あと、眼鏡のゲイリー・オールドマンがおいしすぎて悶えた。


私はもう最初から歪みに歪めてくるティム・バートンワールドを

わりと偏愛しているので評価があまり公正ではないけれど、

クリストファー・ノーランはきわめて現実的なところを

少し歪ませることで違和感を与えるっていうのが上手いのだろうね。


次。

マイティ・ソー

こちらのヒーローは若干苦悩が少ないけどw、意外に画面で見るとソーがいい男だった。

あとなぜ浅野忠信かはわからないけど、スリーソルジャーズかわいい。

勇敢に戦うことこそ誉れっていうのは、ノルドの戦士の神話のままなのかな。


ていうかマーベルなのに、題材がノルドの神話だよ…。大丈夫なの、これ…。

コミック知らないけど、もうがっちり話のある登場人物ってやりにくくはないのかしら。

それで、これまたファンタジーマニアにはおなじみの、

(こっからちょっとマニアの滾る話っぽいのでよくわかんない人はWikipedia先生に聞いてね!)

オーディンとかミョルニルとかアスガルドとかヘイムダルとか

ヴァルハラ(でてこない)とかエインヘリヤル(でてこない)とか

スレイブニル(でてこない?)とかラグナロク(でてこない)とか、なにそれ漲る!

という名称がふんだんに出てくる上に主人公はトールことソーである。

んでロキがなんだか知らないけどトールの兄弟だよ!

裏切る…よねと思って見てたら、やっぱり裏切ったけど!漲る!


ていうかなんかもう、この流れだと全編ロキが可哀想でならないわけだが。

お父様に愛されたかっただけなのに!兄貴め!憎し!みたいな感じになっていて、

最後あれ、え?まさか、終わりじゃないよね?みたいな…。

あれでもう死んでたらちょっと、(神話の)ロキ好きとしては怒っていいところだな…ていう。


(ちなみに今コミック版のマイティ・ソーのWikiみてたら、ロキのところに

「最近女体化した」ってさりげなく書いてあって( д) ゚ ゚てなった。。

そりゃたしかに女性の形を取ることもある神様だからそういうこともあろうが。。)


あと、ナタリー・ポートマンでてるんですね。安定の美しさ。

よく見りゃオーディンはアンソニー・ホプキンスだし、無駄に豪華である。


まあ、映画のレビューか神話のレビューかわからなくなったけど

そういう事情でメインストリームのある物語を派生させているタイプのヒーローものだから

たぶん欠けている部分が多くて、これだけで一つのものとしての評価は難しいけど、

能天気に楽しめる感じではあります。2作目ありきなのでしょうね。

2作目でロキが女になってたらそれはそれで萌える。(というどうしようもない締め)


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